警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(1、2日)単位・レベル
慎重な対処を
【治安つぶやき】
北朝鮮人民軍幹部が日本海で漁船の日本人を拉致したと証言したことで古屋国家公安委員長は31日、「海難事故として処理されたものについては疑いがないかチェックしたい」と語った。
北の同幹部は海難事故にみせかけて30人以上を拉致したと語ったもの。
この問題はかなり重要な判断が求められている。平成14年10月、「拉致の被害者は政府が認定した8件11人以外にも被害者がいる」として、某新聞社系の雑誌が「政府が認定する8件11人以外に拉致被害者は36人に達した」の特集を掲載。一部マスコミも追従。時の警察庁長官が激怒した。
「8件11人は地を這い砂を噛むような調査で実ったもの」
この言葉の裏には「一国の捜査機関が相手国の主権に関わる問題に証拠も無いのに軽々しい発言はできない」という意味が込められている。
その背景にあるものは、昭和52年9月、北朝鮮工作員に取り込まれた在日朝鮮人が東京在住の久米裕さんを石川県の宇出津海岸から拉致した事件で、警察は在日朝鮮人を逮捕した。
朝鮮人は事実を認め経緯を詳細に供述した。しかし検察庁は「被害者がいない」として誘拐や略取罪は成立しないと不起訴処分にした経緯がある。
警察は検察庁が「被害者が確認されない以上、起訴はできない」としたことから立件のため、地を這うような捜査。行方不明になった動機や背景について調査や解明を続けた結果、8件11人を断定している。
今回も北の幹部が詳細に語っているとしても、警察当局は慎重な判断をすべきだ。拉致と関係ない人物まで「拉致被害者」と断定すれば、北朝鮮は「日本の捜査はこの程度か」と相手にしなくなり、思うツボになる。 警視庁によると最近は、頼んでもいない商品を送りつけ代金を受け取る詐欺が発生しており注意を呼びかけている。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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