警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(18、19日単位・レベル)
警察は結果論が問われる
【治安つぶやき】
どうすればこの様な犯罪を防げるのだろうか? あの江戸川乱歩の小説、私立探偵・明智小五郎でさえ悩むような事件が岡山県でおきた。
17日午前0時10分ごろ倉敷市の民家で24歳の女性が25歳の男に刺される殺人未遂事件が発生した。
女性はこの男性からストーカー行為を受けたとして警察に相談していた。事件のあった16日夜も「男の車が自宅近くに止まっている」と通報。警察は、数人の警察官を出動させ、自宅近くで女性に防犯指導。午後10時55分ごろ自宅に送り届け、その後10数㍍離れたところから民家の監視を続けた。
ところが通報から約2時間後の17日午前0時10分、男に部屋で刺されたのである。警察官は女性の悲鳴を聞いて、女性の家から男が逃走するのを発見して追跡。男は一度逃げたが自ら警察に電話して逮捕された。
男は警察官の見張りをかいくぐって侵入したのか?そうではなかった。午後9時ごろ女性宅に着いたが留守。玄関の屋根によじ登って2階の無施錠の窓から侵入し、帰宅を隣室で待って凶行に及んだ。
これまでの事件は、警察に相談しても相手に対する警告や被害者に対する防犯指導などの段階で、男の異常な性格から殺人に発展する場合が多い。
平成24年のストーカー認知件数は1万9920件。うち被害防止の指導や教示など警察本部長等の援助が4485件。相手に対する警告が2284件。こんな最中に事件は起きている。
そこで警察庁は、今年度中にストーカーの「危険度判定チェックリスト」を、精神科医と連携して作成し、凶悪事件を起こす恐れのある人を迅速に見分ける方法を取り入れることになった。
「入り待ち」と言う予測もつかなかった今回の事件。警察の責任を追及するのは忍びないが、警察は全て結果論が問われる。女性は1週間前に「交際を断ったら髪を切られた」と相談している。傷害事件である。1日も早い判定制度の実施を望む。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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