警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(13、14日単位・レベル)
警察署協議会の意見を
【治安つぶやき】
また「不作為」が問われる不祥事が起きてしまった-
「人を殺してしまうかもしれない(自分を)留置場に入れてほしい」と訪れた男を「危険性なし」と判断。帰宅させた結果、隣人の60歳の女性を包丁で刺し、殺害しようとしたとして61歳の男が埼玉県警に逮捕された。
犯人の男が相談に訪れたのは大宮西署。事件のあった5月6日とそれ以前の4月17日にも訪れている。17日には「隣人が低周波を送ってくる。警察で取り締まってほしい」と相談したという。
1回目の「…低周波…」は明らかに精神的に病んでいると見るべきだ。隣人問題でこの手の人物は、一番危険な人物として扱わなければならない。少なくても現場を聞き込みし、周辺状況によっては「引っ越し」を勧めることも必要だ。最低でもその人物周辺の状況を把握するのが警察活動の常識。
そしてこれらの情報は近隣の交番を含めて関係部署が共有して注意喚起は当然。パトロールの強化なども実施すべきである。
しかも今回は時間差のある2度の相談。「自分を留置所にいれろ」は「赤信号」。4月の相談と合わせれば、対象隣人の保護に走るべきである。
警察は全て結果が問われる。埼玉県警と言えば、ストーカー規制法の法制定の切っ掛けとなった桶川ストーカー事件がある。この事件も、何度も相談を受けたのにも関わらず適切な対処をせず、いわば〝不作為〟が問われ、平成12年7月には警察刷新会議から、「積極介入」の緊急提言を受けている。
同県警は、「検証をしたい」と言っているが、警察だけで検証するのではなく、緊急提言で全国の警察に設置された警察署協議会(民間人有識者)の意見を十分取り入れるべきである。協議会は飾りではない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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