警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(12、13日単位・レベル)
新名称は「母さん助けて詐欺」
【治安つぶやき】
最近は、知能犯に暴力が加わるなど進化する「振り込め詐欺」-
警視庁は、「オレオレ詐欺」の被害が甚大なことから注意喚起に適した新たな名称を募集していたが12日決まった。
最優秀作品には「母さん助けて詐欺」が選ばれ優秀作品に「ニセ電話詐欺」と「親心利用詐欺」に決まった。
初期のころの口述は鉄道警察を名乗り「ご主人が痴漢で捕まっている」の電話が入る。遠くで男のすすり泣く声。鉄警隊員が弁護士に変わり「相手は示談を望んでいるので振り込んでほしい」ともちかけ銀行口座に振り込ませる。
その後、「交通事故で妊婦が流産の危機にある」として慰謝料を求め、こうして犯人と被害者の知恵比べはエスカレート。「母さん!オレ…オレだよ」と携帯番号が変わったと通知、その後「会社の金を使い込んだ。きょう午後3時までに返せば事件にしないと言われたので…」などと言って口座に振り込ませる。
その後「口座振り込み」は、現金を直接受け取りに行く「受け取り詐欺」に進化。その手段は全体の7割以上を占めた。
こうした振り込め詐欺にも「オレオレ詐欺」から「還付金詐欺」「警察官をかたる詐欺」など様々な騙しの文言が登場。総称して統計上「特殊詐欺」と銘打っていた。
平成16年ごろから警察は「振り込め詐欺」の銀行口座の凍結を徹底し、銀行側も口座開設は本人確認が必要とするなど厳しくなったことから犯行に使う口座は減少。口座を販売する〝道具屋〟も出現したが、ついに「手渡し」に変わっていった。そして現在は受け渡し現場で持参した現金を強奪するなど凶悪化している。
被害防止に窮した警察…ついに警視庁が名称を変えることとし公募していた。警視庁は今後、3つの作品を撲滅にむけたキャンペーンなどで活用するという。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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