警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(7、8日単位)
火付盗賊改方
【治安つぶやき】
警視庁は東京・足立区の事務所兼住宅に侵入して放火しようとしたとして、53歳の男を放火未遂の疑いで逮捕した。東京の環状7号線沿いでは今年2月から不審火が18件、相次いでおり男が関与した可能性が高いとみて捜査している。
警視庁捜査1課強行犯に放火や失火など火災を専門に扱っている部署がある。通称〝赤〟と呼ばれている。
放火犯はマッチやライターなどで火を付けて燃やしてしまうことから物的証拠が乏しいこともあり現行犯逮捕に頼わざるを得ない。
また病的な犯罪者や愉快犯が多く、犯行後に火災現場で消火作業を見て興奮する犯人も多いことから捜査員は野次馬を写真撮影し捜査に役立てている。
こうして割り出した犯人は、現行犯逮捕に向けて尾行など行動確認が徹底される。ゴミ箱に隠れて火を付けた瞬間を押さえようとする〝猛者〟刑事もいる。
ところが、その放火事件が最近特に目立っている。
東京都では5月1日夜、三鷹市の井の頭公園内の「親之井稲荷尊神社」が放火された。
茨城県ひたちなか市では駐車場で車2台が全焼する火事があり、15分前には3キロ離れた駐車場で3台。4日前にも同様の車両火災があり警察はいずれもドアを壊して車内に放火したものと見ている。
3日未明には愛知県岡崎市の農家の車庫から出火、木造平屋と倉庫、隣りの民家など3棟が全半焼する火事があるなど2月以降、13件の不審火騒ぎが起きている。
さらに4月28日には千葉県鎌ケ谷市の高校で3つの部室が全焼するなど放火による学校火災が相次いでいる。
同25日には愛知・安城市の県営住宅でタイヤなどが燃える不審火があり、警察はこの住宅に住む36歳の男を器物損壊の疑いで逮捕した。男は連続放火事件で現場付近を警戒していた捜査員が火を付ける現場を確認して逮捕したものだった。
放火事件は殺人同様の凶悪犯。今年3月までの放火事件の全国の認知件数は272件。都道府県別で認知件数の多いのは大阪府の29件をはじめ東京都23件、千葉県15件、北海道14件などと続く。
検挙率は全国で72.1%。東京都が47.8%、茨城県が55.6%、千葉県75.0%、愛知県72.7%などで北海道警はなんと121.4%を誇っている。最近は全国的に竜巻が発生するなど地球規模の〝天候異変〟。風が強い日が多く危険極まりない事件である。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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