警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(3、4日単位・レベル)
ネットでの啓蒙はお年寄りには無理
【治安つぶやき】
今年2月までに振り込め詐欺の実質的な被害額が前年に比べて12億円以上も増加していることが警察庁のまとめで分かった。
それによると全国の認知件数は1555件で前年に比べて578件、被害額は27億8499万2000円で同12億3835万6000円とそれぞれ増加した。検挙件数は567件、検挙人員は303人でそれぞれ283件、140人の増となった。
このうちオレオレ詐欺の認知件数は698件で151件の増。実質的被害額は18億5551万6000円で6億9179万6000円増えている。
今月に入って神戸市東灘区の82歳の無職女性が約4700万円の振り込め詐欺の被害に遭った。「ボランティアで車いすを購入するため名義を貸してほしい」と、これまでとはちょっと違う口述。女性が応じると今度は別の男が「あなたは他人名義の銀行口座から不正に出金した。データを消すためには費用が必要だ」などとまるで〝脅し文句〟。女性は指示された関東や九州の住所に6回にわたって現金を郵送した。男達は郵送した後で女性に住所のメモ書きを捨てるよう指示までしている。
振り込め詐欺というよりは「郵送詐欺」だが、警察庁がホームページで「その宛先は大丈夫ですか」と住所を公開しているが、果たして高齢者はインターネットを利用しているかが疑問である。こうした対策に加えて、犯人から証拠隠滅まで指導された場合も高齢者には防ぐ手だてはない。
警視庁は現在、「振り込め詐欺」の名称を変えようと募集しているが、7000件を超えているという。感心が高いようだが被害防止に結びつけて頂きたい。
首都東京の体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
【判定方式】
刑法犯の発生件数や検挙率などの数値治安に対して、最近は「体感治安」と言う言葉が一般化してきました。辞書を引いても出て来ませんが、国民が体で感じる感覚を温度に例え「体感治安」と名付けられたものです。平成7年に当時の警察庁長官だった國松孝次氏の造語とされています。「体感」はあくまでも体感であり、本来、数字で表すものではありませんが、あえて挑戦ました。内閣府の調査によりますと国民が治安情報を入手するのはマスコミということから、東京都内発行の新聞の事件・事故の扱いから、感じる度合いを分析し「警視庁管内」の治安度数とします。
【基準値】
レベル5 治安情勢は最悪ポイント100~80
レベル4 治安の悪化 ポイント 79~60
レベル3 治安の悪化傾向ポイント 59~40
レベル2 治安悪化の兆し ポイント39~20
レベル1 平穏 ポイント 19以下
【ポイント概数】
テロ・無差別殺人事件等 80~50
路上殺人や続強盗・強姦70~60
広域重要事件 50~40
肉親殺人事件(家族皆殺し事件) 40~50
放火殺人 50~30
強盗殺人 50~20
連続放火 40~30
各項目に少年が絡む場合 +20~10
犯人逮捕記事は上記のポイント総数から-50から-10とする。その他、外的検討要件として外国や他県発生事件を判断基準に加えた。これら事件の新聞・テレビの扱いの程度(新聞では1面か社会面か。扱い段数等)とネットではブログニュースのアクセス人気度なども加えて総合的に判断した。マスコミ報道がなく平穏に感じるが、110番も多いこともあり完全なる「平穏」(レベル1)をはずしています。
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