警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(27、28日単位・レベル)
ガタガタ騒ぐんじゃない
【治安つぶやき】
福井県の大飯原発敷地内の破砕帯を巡って活断層説と地滑り説が対立。地元住民らが求めていた仮処分申請が大阪地裁で却下された。
一方、菅直人・元首相は山口市内で行われた中国電力の上関原発計画に反対するデモに参加。約300人の先頭を歩いたという。
学者によって意見が分かれているというのに「活断層の上にある原発は廃炉だ」と反対派は喧しい。首都直下地震のメカとされて大騒ぎした立川断層が活断層ではなかった。
そもそも原発の建設計画が立てられた時から活断層は徹底的に調査されている。「活断層」の定義は時間によって変わるのですか?
さらに「最大級の巨大地震・津波」の発生が予想される南海トラフの海溝型地震。東京・三宅島での震度5強の地震や富士山裾野の地割れと河口湖の異常渇水から富士山爆発が取りざたされている。
6月には、富士山の世界文化遺産登録が審査され、秋には、東京オリンピックの開催地が決定する。
こうした微妙な時期に、なんで「大地震」だの「噴火」だのと大騒ぎするのか!世界遺産登録やオリンピック開催地決定に多大な影響を与えることは必須だ。
「国民に危機意識を持ってもらう」ことが狙いだろう。東海地震が取りざたされた昭和50、60年代。糸魚川静岡構造線上での崩落、富士山の微震、地下水の温度上昇、御前崎と伊豆半島の距離の異常短縮などから東海地震の危険シグナルが出されたが大騒ぎはしなかった。
静岡は東西を結ぶ大動脈の中間に位置し、騒ぐことで経済の停滞が懸念されたからだ。
住民への注意喚起は「防災訓練」という形で徹底され、防災無線も整備された。清水市(現在は静岡市清水区)は5階建て以上のビルに避難用の外階段をとりつけるなど「静かに」しかも「内容の濃さ」で対処したものだった。
大騒ぎすることだけが危機管理上の最善策ではないことに国民は気付くべきである。合わせて「メディアリテラシー」(ニュースを読み取る力)なる言葉を贈りたい。
首都東京の体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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