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2013年3月30日 (土)

死刑囚の心情に影響、警備の混乱懸念も オウム3人の証人採用(30日)産経イザ

 証人採用が決まった3人を含め、死刑囚は例外なく事件で重大な役割を果たしたことが裁判で認定されている。それでも共犯の裁判で証人採用されることが珍しいのは、死刑囚の心情に与える影響や警備上の混乱が懸念されるためだ。
 検察関係者によると、過去に死刑囚として証人採用されたのは連続企業爆破事件(昭和49~50年)に関与した大道寺将司死刑囚(64)のみ。検察幹部は「死刑執行を待つ立場で、公の場に姿を現せば精神的に不安定な状況に陥りやすい。慎重を期す必要がある」と説明する。
 検察側が異例の尋問を求めた背景には、平田信被告の有罪立証の難航がある。仮谷清志さんの事件では逮捕監禁致死容疑で逮捕されたが、東京地検は死亡の直接的な関与について立証を断念。「致死」罪の適用を見送った。平田被告は「拉致計画を知らなかった」などと逮捕監禁の犯意も否認するなどしており、事件に関与した教団上層部の証言が不可欠と判断した。
 ただ、証人尋問を法廷で行えば拘置所からの移送が必要になり、混乱は必至。「裁判所に呼ぶのはリスクしかない」(検察幹部)との声も上がり、東京地裁は出張尋問を検討している。
 被害者参加制度を利用し公判に参加する意向の仮谷さんの長男、実さん(53)は決定を受け、「真相究明に向け、当然の措置だ」と強調。「死刑囚が出廷すれば、平田被告に『嘘はつけない』とプレッシャーを与えられる」として、法廷での実施を求めた。

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