警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(13、14日単位・レベル)
検挙に勝る防犯無し
【治安つぶやき】
2月28日、東京・吉祥寺で発生した強盗殺人事件は数時間後にルーマニア国籍の不良少年(17)が逮捕され、共犯者の日本人少年(18)も警察は逮捕令状を請求する段階だった。こうした路上犯罪は初動が大事と言われているが、同じ強盗事件でも自宅や金融機関を襲う侵入強盗事件と比べて検挙率は低い。
警察庁がまとめた今年1、2月の統計によると、路上強盗の認知件数は160件で検挙率は49.6%。これに対して侵入強盗は235件で同64.7%だ。特にこの侵入強盗の検挙率は前年同期より11.5ポイントアップしている。
勿論、路上強盗は街頭犯罪だが他に駐車場や公園、空き地などが犯行の場となる。8日には名古屋市西区の市営住宅駐輪場で、76歳の住民が男に羽交い締めにされ7万5000円入りのバッグを奪われた。
都道府県別では東京都と大阪府がそれぞれ20件。次いで神奈川県の17件、埼玉県と千葉県がそれぞれ14件などだ。
これに対して侵入強盗は6日午後、神戸市垂水区の民家で、63歳の無職女性が室内にいる男に気付いたが、男は女性の首を絞めて「殺すぞ、金を出せ」と脅して7000円を強奪して逃げた。明らかに「居直り強盗」だ。
このほか侵入強盗は同日昼過ぎ、東京・中野区の郵便局に刃物を持った男が押し入り、現金およそ11万円を奪って逃走。4日には栃木県宇都宮市のコンビニに男が押し入り、売上金およそ8万5000円を奪って逃げるなど今年に入り、200件を超えている。
最も多いのは大阪府の31件、東京都の29件、千葉県の22件、埼玉県の19件、兵庫県の11件の順。どういう訳か、路上強盗で3位の神奈川県は侵入強盗では前年より39件も減らし6件。検挙率はなんと200%と全国ナンバー1(ワン)だった。
まさに「検挙に勝る防犯なし」なのである。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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