警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(6、7日単位・レベル)
行政の責任だ!
【治安つぶやき】
なぜ?ここが犯行現場なのか-
28日午前1時55分ころ東京・武蔵野市吉祥寺本町の路上で、近くに住むアルバイトの山田亜理沙さん(22)が殺害された現場を訪れてみた。
そこは、普通車がようやく通れるような狭い通りの路上で、JR吉祥寺駅から三鷹方向に向かう大正通りの右側だ。
事件から6日が過ぎたこの日も、花束や飲料水が備えられている=写真。街行く人が手を合わせたり、車を止めて運転席から両手を合わせ亜理沙さんのご冥福を祈る姿も見られた。
亜理沙さんは吉祥寺に住んで約1か月…吉祥寺駅の北口を出て平和通りを西へ約200㍍のところにある「パルコ」を右折し、約210㍍先の角にある「東急」を今度は左に曲がり、大正通りをさらに西へ。そして約200㍍進み、左側にある藤村女子校の敷地を過ぎた武蔵野市吉祥寺本町2丁目31番地で殺害された。
駅から東急まで約720歩、東急から526歩のところで被害に遭っており、自宅まであと数百歩だったに違いない。
東急前交差点の東側は深夜営業の多い繁華街になっているが、東急から526歩の間の右側は衣料品店やカフェ、飲食店、雑貨店などが並び、左側は学校などオフィスが多く、当然、深夜には人通りは少ない。
さらに、犯行現場の手前までは道路両側の電柱に繁華街などに見られる街灯がついているが、現場から先は左側が戸建ての民家になっているためか電柱に街灯はない。僅かに右側の電柱に小さな蛍光灯がついている程度だ。
ルーマニアの少年達は大正通りを亜理沙さんの後方から尾行。街灯が少なくて暗くなった戸建て住宅の手前で襲い、背中と脇腹を刺して殺害したものと見られる。
現場の先の西側は民家が密集しており悲鳴が聞こえる危険性を感じたのだろう。犯行現場が薄暗くてさらにタクシーなどが拾える駅までは、僅か1300歩程度で行ける地の利を活かしたものと見られる。
今回の事件の問題点と言えば、「日本一住みたい街」にもかかわらず、ゲームセンターや深夜営業の飲食店がある繁華街は明るく華やかなものの、1歩裏通りに入れば暗い夜道になるような環境の悪さが犯罪を引き起こす要因になったと考えられる。
現場の先の戸建て住民たちは怖い思いをして通勤していると思うと、「住みたい街」でもなんでもない。道路に段差があり、つまづいてケガをしても道路管理面の責任が問われる。
住民に配慮したきめ細かな行政であってほしい。
首都東京体感治安を「レベル2(ブルー)」とする。
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