警視庁管内体感治安レベル2
首都東京体感治安(21、22日単位・レベル)
諸悪の根元は…
【治安つぶやき】
刑法犯認知件数が昭和の時代まで回復したものの、当時60%前後もあった検挙率は回復していない。要因になっているのが乗り物盗のなかでの自転車盗。検挙率は実に6.3%だ。
警察庁によると平成24年の刑法犯認知件数は138万2121件。このうち75%を占めるのが窃盗犯で104万0447件。さらにこの窃盗犯のうち約4割を占めるのが乗り物盗で38万4284件。問題の自転車盗は乗り物盗の79%を占める30万3745件で全刑法犯の約3割を占めることになり、6.3%の検挙率が全体を下げている。そうなると殺人や強盗、放火など住民に恐怖感を与える重要犯罪の検挙率と言うよりは泥棒にウエイトがかかりすぎて正確な治安のバロメーターとは言い難い。
最大の要因は日本警察が平成に入り、重要事件にシフトしたことだ。昭和58年から62年まで60%台を維持し、それでも63年には59.8%あった。ところがグリコ森永事件など重大事件が続発、これら事件解決に向けて平成元年に日本警察は重要事件にシフト。街の外周から交番とともに警察官の制服が消えた。そして検挙率も下がり、平成3年には38.3%に、13年にはついに戦後最悪の19.8%まで落ちたのである。
昭和の当時、お巡りさんが夜の街頭に立ち、無灯火や二人乗りなどを取り締まることで自転車の窃盗犯を捕まえた。夜中に路地裏の電柱に制服が隠れていたことを思い出す。これが警察。日本の治安はこうした第一線の制服警察官に護られているのを忘れてはならない。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。
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