首都東京体感治安(30、31日単位・レベル)
「鍛える」という文化の喪失
【治安つぶやき】
大阪市立桜宮高校の体罰問題-今度はロンドン五輪の柔道女子日本代表の選手ら15人が昨年11月、「暴力とパワハラを受けた」として代表監督をJOCに告発した。
桜宮高校の体罰が明らかになると「高校駅伝の名門校、愛知県立豊川工業高陸上部の監督による体罰」「島根県の私立松徳学院の空手道部の指導者による体罰」「東京の私立藤村女子中学の柔道部の練習で顧問から体罰を受けたとする損害賠償の訴訟」「大阪産業大学付属高校の硬式野球部で部長が部員に暴行を加えたとしての書類送検」…
そして今回の柔道の女子選手らの告発は、練習や試合に際して監督からの殴打や暴言、さらには負傷中の選手を強制的に試合に出場させたというもので、これを「体罰の一種」ととらえるかには様々な意見があろう。
「体罰」の問題がでると次々に過去の同じ問題が明らかにされ、「いじめ」が問題になると同じ事が繰り返される。行き着く先にはパワハラまでが飛び出してしまった。
「鍛える」と言う文言は、金属を打って強くするの意だが、激しい練習・修練を重ねて技術を習熟させ、心身を強固にする-という意味でもある。何事も「過ぎる」と事件になるのは当たり前だが、「です」「ます」の言葉でしか教育や指導ができない世の中になってしまう事に一抹の寂しさを感じる。
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。