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2012年8月28日 (火)

まるで振り込め詐欺 東京・国分寺の2300万円被害、強盗手口も「劇場型」化(28日)

大金を奪われた強盗事件は、振り込め詐欺さながらのシナリオに沿って仕組まれた劇場型犯罪だった。東京都国分寺市の路上で7月、約2300万円が奪われた強盗事件で、被害者の主婦(56)が税理士を名乗る男に「税金対策のために預貯金を下ろした方がいい」と指示され、郵便局で貯金を引き出した直後に襲われていたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。巧妙化が進む強盗に警視庁は警戒を強めている。
夫の葬儀で接触
 捜査関係者によると、主婦は7月中旬、国分寺市内の斎場で営まれた夫の葬儀で、参列者の男にこう話しかけられた。
 「生前、ご主人にお世話になりました。遺産の相続などで税金が取られるので、手元に現金を持っていた方がいいですよ。税理士を紹介しましょうか」
 数日前に夫が急死したばかりでショックを受けていた主婦は、この見知らぬ男に住所や電話番号などを教えてしまった。すると、後日、税理士を名乗る男が電話をしてきた。
 「預貯金を一つにまとめた方がいい」「金融機関から引き出して、現金を肌身離さず持ち歩くように」
 自称税理士は何度も主婦に電話してきて、最終的には同月23日に預金を下ろすよう指示を出した。

主婦は指定された23日午後に車で市内の郵便局に向かったが、その間にも「下ろしましたか」「今どの辺りにいますか」などと電話をかけてきたという。
不自然な三輪車
 約2300万円を引き出した主婦が午後2時半ごろ、自宅に戻ると、駐車場には見慣れぬ三輪車が置いてあった。主婦が駐車のために三輪車を動かそうと車を降りた直後、近くを走っていた黒い車から男2人が出てきた。2人は、後をつけていたとみられ、主婦を脅し、車内に置いてあった2300万円を奪って逃走した。
飛ばし携帯使用
 駐車場の三輪車は、主婦を車から降りさせるために事前に置かれていた“仕掛け”だったことは明らか。巧妙な手口だった。
 参列者の男、自称税理士、強盗の実行犯2人。さまざまな役割の人物が現れて、被害者をだまし、大金を引き出す手法は「劇場型」と呼ばれる振り込め詐欺の典型的な手口だ。
 警視庁が、自称税理士がかけてきた携帯電話を調べたところ、他人名義のものが不正に販売されている「飛ばし携帯」と判明。やはり振り込め詐欺で使われる犯行道具だった。
 振り込め詐欺では、最後に金を預金口座から引き出す「出し子」が防犯カメラに写り、摘発されるケースが増えている。強盗事件の摘発率も防犯カメラの普及などで上昇傾向にあり、法務省の犯罪白書によると、平成22年は62・4%と15年よりも10ポイント以上高くなっている。
 警視庁幹部は「今回の強盗グループは摘発を免れるため、振り込め詐欺の手口を犯行に取り入れた可能性がある」と分析している。

Msn_s1 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120828/crm12082801390003-n2.htm

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