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2012年7月 2日 (月)

トラック運転手過酷…長時間労働、残業代未払い(2日)

 過重労働や残業代未払いなど、トラック運転手の労働環境の悪化が深刻化しつつある。労働組合「ユニオン千葉」(千葉市中央区)によると、トラック運転手の個人加入者は2010~12年の2年半で17人。07~09年の5人と比べて、すでに3倍を超えている。17人のうちの16人が、残業代未払いの問題を抱えていた。実情を取材した。
 運転手歴約20年のベテランだった千葉県富里市の男性(48)は、昨年秋に運転手を辞めた。
 「トラックに乗っても今は収入が少なすぎる。運転手はもうやらないつもり」と男性は話す。
 以前勤めた別の会社では、平均月収が約50万円。ところが4年前に就職した茨城県に本社のある運送会社では、平均月収が二十数万円。手取りだと約18万円。未払いの残業代は約200万円に上った。労働組合に個人加入して会社と交渉したが、支払われたのは約60万円だった。
 背景にあるのは、「傭車」と呼ばれる外注方法だ。運送業者では、時期によって仕事量に波があるため、自社の運転手で足りない場合、手数料を引いて他社に仕事を回す「傭車」が日常的に行われている。男性の勤め先も下請けが中心で、「発注元と自社の間にどれだけの業者が入っているのか、会社側も把握していない仕事さえあった」。自社がよそに発注したはずの仕事が、何社も経由して自分のところに戻ってきそうになったことも。「請けられますか」と回ってきたファクスには、当初の値段よりも大幅に安い発注額が書かれていた。中間業者が手数料を差し引いた結果だった。
 今も運転手をしている千葉市の男性(57)は「運転手はただの部品だ」と訴える。昨年夏まで勤めていたのは、下請け仕事が中心で運転手約10人の小さな運送会社。元請けではやらないような厳しい仕事ばかりで、遠隔地から遠隔地へ、2~3時間しか寝ないで仕事をする運転手もいた。「会社側は運転手の労働環境や健康を考えていない。そもそも『労務管理』という発想がない」と話す。
 ユニオン千葉によると、同じ運送業でも、条件の厳しい仕事を低価格で引き受ける下請け仕事を中心に、中小零細企業の運転手の収入や労働環境が圧迫されている。相談に訪れる運転手の年収は約300万円前後といい、川崎正毅・執行委員長は「中小零細の運送業者では、4~5次請けの仕事も珍しくない。景気低迷の負担が下請けの運転手に回っている。労働環境はとてもひどい状態だ」と指摘する。(杉野謙太郎)(2012年7月1日14時04分 読売新聞)http://search.jword.jp/cns.dll?type=lk&fm=127&agent=11&partner=nifty&name=%C6%C9%C7%E4%BF%B7%CA%B9&lang=euc&prop=495&bypass=2&dispconfig=

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