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2012年5月15日 (火)

通知を7年間怠る 福山市消防局 広島ホテル火災(15日)

 広島県福山市の「ホテルプリンス」で宿泊客7人が死亡、3人が重傷となった火災で、福山地区消防組合消防局が平成17年2月以降、消防法に基づきホテル側に点検報告を求める通知を一度も出さず、事実上放置していたことが14日、同局への取材で分かった。同局は「通知だけでは十分な効果が得られないと思った」としているが、同局では内規で2年に1回と定めた定期査察も15年以降実施していなかったことが明らかになっており、ずさんな対応がまた浮き彫りになった。
 一方、福山市が昨年9月に実施した防災査察で非常用照明や排煙設備の不備など建築基準法上の問題点を指摘した際、ホテルの女性経営者(63)が「経営が苦しく設備投資は難しい」と回答していたことも明らかになった。
 消防局によると、福山南消防署が平成15年9月に定期査察した際、ホテル側が自動火災報知機や消火器の点検、従業員らによる消火訓練などをしていなかったことが判明。このため同局は実施と報告書の提出を求めたが、ホテル側からの回答はなく、17年1月に再度通知を出した。
 ホテル側からはその後も報告書の提出はなかったが、消防局も福山南消防署に改善報告の状況を確認しないまま、7年間放置した状態になっていたという。関連記事

記事本文の続き 消防局の吉澤浩一予防課長は「指導不足だったことは認識しており、再発防止の観点から、今後の課題としたい」と話した。
 消防は、ホテル側の防火態勢の不備を把握しながら、なぜ査察や改善確認を怠ったのか。14日に記者会見した福山南消防署の横山宏道署長は「査察対象物件が多く、人員不足で手が回らなかった」と釈明した。
 福山地区消防組合消防局によると、ホテルプリンスのような延べ床面積1千平方メートル以上の宿泊施設などの「第2種査察対象物件」は管内に1006件。昨年はこのうち557件の査察に入った。
 年間査察率は50%を超えており、計算上は消防法に基づく「2年に1回以上」の査察条件もクリアできたはずだが、ホテルプリンスだけは9年間で1度も査察に入っていなかった。
 消防局幹部は「南消防署は他の7署と比較しても査察率が良かったはず。なぜこのホテルだけ見過ごしたのか分からない」と首をかしげる。 横山署長は14日の会見でも「原因については調査中としか言えない」と繰り返し、「9年間も査察できなかったことは重く受け止めている」と声を落とした。
 一方、福山市も昭和62年9月から昨年9月までの間に計5回、建築基準法に基づく査察に入り、ホテルの構造上の不備などを指摘したが、改善報告を求めただけで最後まで確認していなかった。
 市建築指導課の高橋正樹課長は「改善してもらえるよう管理者に強く働きかけるべきだったが、現行法では強制力がなく、制度上の問題もあった」と対応の不備を認めた。

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