警察庁 取り調べ技術の教本作成へ(2日)
えん罪などを生む不適切な取り調べが問題となる一方、取り調べの経験が豊富なベテランの警察官が大量に退職するなかで、警察庁は、心理学の手法を使って取り調べの技術を体系的にまとめた教本を作ることを決めました。
取り調べの技術は、これまで主にベテランの警察官が行う取り調べに若手の警察官が立ち会う形で経験的に伝えられてきました。
しかし、いわゆる団塊の世代の大量退職で若手を指導する人材が不足しているうえ、えん罪などを生む不適切な取り調べも問題になっており、技術をどう受け継ぐかが課題となっています。
こうしたなか、警察庁は、取り調べの技術を体系的にまとめた教本を初めて作ることを決めました。
教本は「初級編」と「応用編」に分け、このうち初級編は人の記憶をどのように引き出すかや、うその供述が生まれるメカニズムなどを、心理学の手法を使って学ぶ内容になるということです。
また、応用編は、容疑を否認している容疑者や知的障害がある容疑者など、個別のケースでどのように供述を引き出すかを学ぶ内容で、作成にあたっては、取り調べを受けたことのある受刑者などへの聞き取り調査も検討しているということです。
警察庁はまず、初級編を今年度中に完成させ、警察学校などで活用していきたいとしています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120402/k10014134161000.html
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