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2012年3月23日 (金)

長崎ストーカー:千葉県警、組織的隠蔽か 旅行を把握(23日)

長崎県西海市で、2女性を殺害した筒井郷太容疑者(27)=鑑定留置中=からストーカーや暴力を受けた2女性の家族に対し、千葉県警習志野署が被害届提出の先送りを求めた直後、同署捜査員らが慰安旅行に出かけていた問題で、殺人事件に至った経緯を検証した際、千葉県警本部の複数の調査担当者らが旅行の事実を把握していたことが同県警への取材で分かった。

 この中には、今月5日に被害者遺族に検証結果を報告し、謝罪した刑事部参事官のほか、生え抜きの県警警察官トップである生活安全部長も含まれるが、キャリア組の刑事部長や本部長には報告していなかったという。県警は組織的に隠蔽(いんぺい)された可能性もあるとみて、警察官を処分する監察官室を中心に再調査に乗り出した。

 県警によると、旅行に参加したのは、習志野署でストーカー事件などを扱う生活安全課長をリーダーとする当直担当グループの12人。同課員3人のほか、ストーカー行為をしていた筒井容疑者の、家族に対する傷害事件の捜査に当たっていた刑事課員4人や地域課員2人など。「被害届の提出を1週間待ってほしい」などと、捜査方針について説明した同署刑事課の捜査員も旅行に参加していた。

 県警は殺人事件発生直後に、事件を防げなかった経緯を検証するための調査に乗り出した。県警本部の刑事総務課や捜査1課、生活安全総務課の課員らが署員に対する聴取などを実施。昨年12月18日には、担当者が慰安旅行の事実を把握したが、刑事部長や本部長へ報告せず、3県警による報告書にも盛り込まれなかった。刑事部長に報告があったのは今月21日だったという。

 この点について、県警刑事部の幹部は「どのような経緯で報告が行われず、どのレベルの幹部までが知っていたのか調査する。旅行と事件対応との因果関係についても調査を行い検証する。処分については調査結果に基づき判断する」と話している。【中西啓介】http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120323k0000m040139000c.html

 

長崎ストーカー:遺族、千葉県警に説明求める 

 長崎県西海市のストーカー殺人に絡み、千葉県警習志野署がストーカーの被害届を出そうとした家族に先送りを求めた上、事件担当者らが慰安旅行をしていた問題で、遺族は22日、長崎県警を通して千葉県警に説明を求めた。千葉県警は旅行の件を遺族にも警察庁にも報告しておらず、警察庁の片桐裕長官は同日、詳細な事実関係と報告が遅れた経緯を調査する考えを示した。

 遺族男性は22日午前、テレビニュースで習志野署の「慰安旅行」を知り、長崎県警に電話で「千葉県警に説明してほしい」と求めた。男性は「怒りを通り越してあきれ果てている。検証結果などといって、うそをついていたことになる」と怒りが収まらない様子で語った。今月7日、警察庁の片桐長官が全国のストーカー事件担当課長らを集めて、連携の徹底を訓示したことについても「結局はパフォーマンスだった。もう信用ならん」と突き放した。

 一方、片桐長官は「詳しい事実関係と報告が遅れた経緯について調査させたい。危機意識が欠如していたことの表れではないかと言われてもやむをえない。緊張感を持って組織的な対応が行われるよう各都道府県警察を指導してまいりたい」と述べた。

 事件は昨年12月16日、山下美都子さん(当時56歳)と久江さん(同77歳)が自宅で刺殺され、長崎県警は山下さんの三女の元交際相手で、三女にストーカー行為や暴力を振るっていたとされる筒井郷太容疑者(27)を殺人などの容疑で逮捕した。遺族は事件前、警察に再三ストーカー被害を訴えていたが、対応が不十分だったとして説明を求めていた。

 長崎、千葉、三重県警が今月5日に公表した検証結果では、三女と父誠さん(58)は昨年12月6日、筒井容疑者の暴力で三女がけがをしたとして被害届を出そうとしたが、習志野署から「1週間待ってほしい」と言われた。

 捜査関係者によると、直後の同8日から10日まで、同署では北海道への慰安旅行が実施され、ストーカー相談を担当する生活安全課や、傷害事件を担当する刑事課などの10人余りが参加したという。

 旅行中、筒井容疑者は三女のマンション周辺をうろつくなどし、三女や誠さんは「早く逮捕してほしい」と訴えていた。三女への事情聴取開始は旅行後の12日で、被害届の正式受理は殺人事件2日前の14日にずれ込んだ。

 検証結果で千葉県警は被害届の受理の遅れを「変死事案の処理や他の事件捜査を優先し、被害申告に即応することができなかった」と説明する一方「関係者からの聴取開始を早めるなどすることが望ましかった」などとしていた。【梅田啓祐、小林祥晃、鮎川耕史】

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