« 京都の町家狙う:窃盗58件 容疑の会社社長を最終送検(18日) | トップページ | 大阪市淀川区で小5男児の胸などを刃物で刺した女を逮捕 男児は病院で治療中(18日) »

2012年1月18日 (水)

振り込め詐欺犯 音を上げる!? 高齢者に無償で録音機(18日)

振り込め詐欺防止のため、警視庁は、お年寄りの家の電話機に録音機を無料で取り付ける方策に乗り出す。電話がかかると、録音を予告するメッセージが流れる仕組みで、振り込め詐欺犯が警戒して電話を切れば撃退成功というわけだ。録音を嫌う心理を逆手に取った作戦。詐欺犯が通話を続ければ、録音された声をデータベース化して捜査に活用する。全国初の試みで新年度の実施を目指す。

 「これから通話を録音します」

 録音機を設置した高齢者宅の電話機に着信があると、誰からの電話であっても、最初にこんな音声が自動で流れる。振り込め詐欺犯がこの段階で電話を切れば、声の手掛かりは残らないが、犯行は未然に防止できる。

 詐欺犯があきらめずに通話を試みて、高齢者が受話器を取ると、自動的に録音が始まり、会話が記録される。

 警視庁は、これまでの振り込め詐欺犯が、通話先の留守番電話には伝言を残さない点に着目。昨年来、在宅中でも留守電を設定して、声を確認してから電話に出るよう高齢者に呼びかけている。

 だが、留守電の機能がない電話機や、使い方が分からない高齢者も多いため、録音機の無償設置を考案した。

 録音機は、振り込め詐欺の被害が多い都内の地域を選んで、新年度に試験的に実施。警察署を通じて設置希望者を募り、当面は一万世帯以上を目指す。効果が確認されれば都内全域に拡大する。

 警視庁によると、昨年一年間の都内の振り込め詐欺被害は、認知した件数が千五百六十三件、被害総額は約三十六億二千万円。件数、被害額ともに全国ワースト。件数は前年より二百八件減って二年ぶりに減少に転じたが、被害額は逆に四億二千万円増加し、二年連続で増えた。

◆音声 データベース化

 親族や公的な職業を装って電話をかけることが多い振り込め詐欺犯。巧みな言葉にだまされて被害に遭っても、声が録音されていれば重要な捜査資料になる。

 このため警視庁は、振り込め詐欺犯の音声について、データベース(DB)に登録した上で、指紋やDNA型のように一元管理する方針だ。新年度にDB化に向けた音声識別ソフトの開発に乗り出す。

 また、振り込め詐欺に限らず、企業恐喝や身代金目的誘拐など、電話を使った事件全般の捜査でも音声をデータ化。容疑者が浮上した場合、データと照合することで絞り込みに役立てる。

 一般の人から任意で音声の提出を受ける場合、犯人以外の音声が録音されていてもデータ登録はしない。警視庁幹部は「音声をデータ化すれば、容疑者の余罪の解明などに活用できる」としている。

 ジャーナリストの大谷昭宏さんは「音声は重要な証拠なのでDB化は必要だが、DNAや指紋と同じく、警察以外の第三者が運用をチェックできない態勢は問題。せめて、事件と関係ない音声は必ず消去するなどの運用基準を明確にするべきだ」と指摘している。 (樋口薫)

(東京新聞)

2010_0123_11120247newslogo1 http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012011890135517.html

 

« 京都の町家狙う:窃盗58件 容疑の会社社長を最終送検(18日) | トップページ | 大阪市淀川区で小5男児の胸などを刃物で刺した女を逮捕 男児は病院で治療中(18日) »

振り込め詐欺」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/514231/53766285

この記事へのトラックバック一覧です: 振り込め詐欺犯 音を上げる!? 高齢者に無償で録音機(18日):

« 京都の町家狙う:窃盗58件 容疑の会社社長を最終送検(18日) | トップページ | 大阪市淀川区で小5男児の胸などを刃物で刺した女を逮捕 男児は病院で治療中(18日) »