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2012年1月13日 (金)

相次ぐ警察不適切事案 緊張感の欠如、大量退職時代の弊害も(13日)

年末から年始にかけて、警視庁では出頭した容疑者の“門前払い”と、任意同行中の容疑者が自殺するという不適切な事案が発生した。警察庁の幹部は、緊張感の欠如と職務に対する慣れが、不適切事案を生み出していると指摘する。

 「被疑者を発見したその場で、逮捕状を執行するという判断も十分にあり得たのではないか」。女子留学生殺害事件で、台湾籍の張志揚容疑者(30)が任意同行中に自殺した問題で、警察庁の片桐裕長官は12日の会見で疑問を呈した。

 その上で、「逮捕はそれ以後の犯罪を防ぎ、国民の安全を守る非常に重要な手段だ」と指摘し、緊張感を持って職務に当たるよう指導を徹底すると語った。

 警視庁では、特別手配中だったオウム真理教元幹部の平田信(まこと)容疑者(46)が本部に出頭した際、“門前払い”される事案があったばかりだ。

 これまでに特別手配された52人の容疑者のうち8人が警察に出頭している実態を踏まえ、警察庁は「自ら出頭することなどあり得ないとの先入観を捨て、常に緊張感を持って各種業務に当たる」よう全国の警察本部に指示した。

 警視庁でも緊急に開催した副署長会議で、高橋清孝副総監が「警察官個人の問題だけでなく、これを指揮する幹部を含めた組織全体の問題として考えなければならない」と訓示し、緊張感を保持するよう求めた。

 

一方、警察庁の幹部からは、全国で平成27年度までの10年間に、毎年1万人前後の警察官の退職と採用が続く“大量退職時代”の弊害を指摘する声も上がる。

 警察庁幹部は「教科書に載っていない捜査の心構えのようなものが若手にうまく伝承されていないのではないか」と強調して、こう続けた。「真ん中を貫く大事なものが一本、抜け始めているような気がする」

常磐大学理事長、諸沢英道教授の話

 「特別手配被疑者の門前払いや刑務所脱走に共通している問題の背景には、警察官や刑務官の世代交代がある。今の世代は、確かに学力、ペーパー試験の成績という意味では優秀なのかもしれない。

 ただ、粘り強さや根性などの職人かたぎというか、プロ意識に欠けている。与えられた仕事はミスがないように、こなすことはできるが、組織全体のことや想定外のことには全く対応できず機転が利かない。悪い意味での役人になっているのが、今回の問題を生んだ。門前払いが典型だ。

 警備担当としては、不審者を追い払うことは、ある意味、職責といえる。刑務官も持ち場は守っていたのだろうが、足場の危険を疑うことはしなかった。今後は、教科書的な研修制度を改め、想定外の対応を論じるなどのグループ研修を取り入れるべきだ」

Msn_s1_2 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120113/crm12011300160001-n2.htm

 

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