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2011年12月31日 (土)

機動隊「心のケア」も…被災地に延べ13万人(31日)

東日本大震災が起きた3月11日、警視庁は被災地に機動隊を派遣した。

 あれから9か月。派遣は今も続いており、その数は延べ約13万人に達している。「自分たちの目で復興を見届けたい」――。そんな思いを胸に、今も約270人の隊員が東京電力福島第一原子力発電所の20キロ圏内や仮設住宅周辺でパトロールや被災者の「心のケア」にあたっている。

 4月上旬、がれきの山が広がる岩手県釜石市で女性の悲鳴が響いた。横たわる高校生の長男(18)の体にすがりつき、泣きながら名前を連呼する母親と姉。捜索にあたった第9機動隊の小山昌蔵中隊長(48)はその様子をただ見守ることしかできなかった。「見つけてくれて、ありがとう」。何度も頭を下げる母と姉の姿は今も忘れられないという。

 警視庁機動隊は全国の警察で最大規模を誇る。隊員数は約3000人。交代で被災地に派遣され、捜索活動の中核を担ってきた。最近は、仮設住宅で暮らす10万人以上の被災者の心のケアも重要な任務だ。

 11月に宮城県に派遣された第9機動隊は仮設住宅を一軒ずつ訪問し、一人暮らしの高齢者らとひざをつき合わせた。世間話をしているうちに、沈んでいた表情が少しずつ、明るくなっていったのを感じた。子供たちには、気晴らしになればとパトカーに乗せた。「大きくなったら警視庁のおまわりさんになりたい」。子供たちは目を輝かせていた。

 第5機動隊の佐藤孝徳中隊長(41)は今月26日から福島第一原発の20キロ圏内でパトロールなどを担当、被災地で年を越す。原発周辺は人影もなく、がれきの撤去すら進んでいない。ここでは時間は止まったままだ。

 警視庁は当面、被災地への機動隊の派遣を継続する。「むしろ我々の方が被災者に励まされてきた。だから、自分の目で復興を見届けたい」――。佐藤中隊長は、力強くそう語った。(井上宗典)

 

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