年金不安あおる…「年金たまご」で110億円集金 ねずみ講容疑で健康食品会社元社長逮捕(30日)
健康食品を買えば毎月ボーナスを得られる「年金たまご」と称する会員システムで、ねずみ講を開設していたとして、警視庁生活経済課は30日、無限連鎖講防止法違反の疑いで、東京都墨田区の健康食品販売会社「ライフ・アップ」の元社長、田沢吉美容疑者(74)=港区赤坂=を逮捕した。同課は、田沢容疑者が、全国の高齢者らの年金不安につけこみ、「年金は先行きが不安。会員になればボーナスがもらえる」と誘うなどして、約4万8000人から約110億円を集めたとみている。
同課によると、田沢容疑者は容疑を認めているという。
逮捕容疑は、平成18年10月~21年7月ごろ、「年金たまご」などと称するねずみ講の集金システムを開設し、宮城県仙台市の男性(68)ら男女6人を勧誘、健康食品の代金などと称して計340回にわたって計約510万円を集めたとしている。
同課によると、田沢容疑者は、多くの顧客に対して「年金たまご」への入会を勧誘。「会員-子会員-孫会員」から成る1組7人のピラミッド型組織をつくるなどして、資金を集めていたとみられる。
同課は、この会員システムでは、「孫会員」も自分が「会員」となり、「子会員」「孫会員」から成るピラミッド組織を作り続けなければ、最終的に破綻してしまうと判断した。
ブルーベリーなど健康食品の販売名目で1回につき1万3500円程度を集めていたが、こうした食品の実際の値段は1000円程度だったことなどから、同課は、実際には資金集めが目的の「ねずみ講」だったとみている。
「年金たまご」をめぐっては、同課が21年7月、不正な資金集めの疑いがあるとみて出資法違反(預り金の禁止)の疑いで、同社の本社など数カ所を家宅捜索。同課は、任意の事情聴取などを行ってきた。田沢容疑者は聴取に対して、「摘発を逃れるために、商品販売をする形のねずみ講を考案した」と説明していたという。ライフ社はその後、実質的に活動を停止していた。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111130/crm11113011060005-n1.htm
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