首都東京体感治安(30、1日単位・レベル)
古い手口だ
【治安つぶやき】
福岡県行橋市の商品販売店勤務の61歳の男性が「金融機関のブラックリストに名前が載っている。消すには手数料が必要」などと言われて、9月から11月末まで45回にわたり総額562万円を振り込まされたことが分かった。
被害者は「20年前に借金をしたこともあり、払ってしまった」という。
今回のこの振り込め詐欺の手口は、久しぶりの手口だ。警察庁の分類・種別にみれば「登録データの抹消手続き費用」の「情報購入代金名目」に該当する。
警察庁がこの形態を統計に登場させたのは平成19年。当時は、英語などの教材購入者の古い名簿を利用して電話をかけ「未払いになっている部分がデータに残っており、削除する必要がある」などと振り込ませるのだが、あくどい手口になると、これに「連絡が付かなくなったので調査した。調査料金が必要だ」と、数万円を請求してくるものもあった。
この他に多かったのがヤミ金。ヤミ金社会は裏で何社も繋がっており、さらに名簿が業者間で売買されている。3年も5年も前の名簿をもとに「データ未削除だった」と脅して振り込ませるのが手口。
こうした手口は、平成19年に140件、同20年に224件、同21年に141件あった認知件数は22年になると減少し51件だった。
今回はまさにリバイバルであり、ブームにならなければ良いのだが…と心を痛めている。皆さん!注意しましょう。
東京・荒川区の路上殺人は依然として地域住民に恐怖を与えているようだが、今度は同区南千住の路上で、2千数百万円を積んでいた車が乗り逃げされるという窃盗事件が発生した。よって首都東京の体感治安は「レベル3(イエロー)」の現状維持とする。