「ひったくり日本一」返上へ、夜間も白バイ出動(4日)
神奈川県内で発生したひったくりと二輪事故の死者数が、全国ワースト1位(7月末現在)となっていることを受け、県警は8月下旬、全国で初めて白バイの本格的な夜間運用を始めた。
日中が中心だった白バイの運用方針を大きく改める異例の措置で、被害が多発する夜間の発生抑止を狙う。県警は「白バイの機動力や威嚇力を駆使して、何としても汚名を返上したい」と意気込んでいる。
「ひったくりが多いので、カバンは歩道側に持ってください」――。
辺りが完全に暗くなった先月29日午後8時過ぎ、白バイで夜間パトロールを始めた青葉署交通課の秋葉寛紀巡査部長と森貴司巡査長は、東急田園都市線青葉台駅近くで、帰宅途中の女性に声をかけた。カバンを道路側に持つと、バイクなどで背後からひったくられやすいためだ。女性は「ありがとう。気を付けます」と話し、カバンを歩道側の手に持ち替えて家路を急いだ。
その後も、秋葉巡査部長らは赤色灯を光らせながら、暗い住宅街や交通量の多い道路を約2時間にわたって巡回。約10人の歩行者らに声をかけ、注意を促した。白バイでの夜間パトロールについて、秋葉巡査部長は、「人目を引いており、犯罪抑止効果が期待できる。防犯意識を高めてもらうため、ぜひ続けていきたい」と話していた。
県警生活安全総務課によると、今年1~7月に県内で発生したひったくりの認知件数は、東京都や大阪府を上回る1062件。約50%が午後6時~午前0時に発生し、約90%でバイクや自転車などの二輪が犯行に使われている。一方、今年7月末現在の二輪事故の死者数は前年同月比4人増の34人で、そのうち14人が午後6時~午前2時に死亡している。発生が夜間に集中していることから、県警は「夜間の重点的な対策が必要」と判断。白バイの犯人を追いかける機動力や、犯罪を抑止する威嚇力の高さに注目し、夜間運用に踏み切った。県警は今後、県内各署に配備する54台すべてで夜間走行の訓練を行い、夜間運用を拡大していく。
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