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2011年9月10日 (土)

事故相次ぐサイクリング道…自転車側に多い原因(10日)

健康志向の高まりでサイクリングが人気を集めるなか、茨城県の桜川、つくば、土浦の3市を通る自転車道「つくばりんりんロード」で、自転車の交通事故が相次いでいる。

 今年に入り少なくとも7件の衝突事故が発生し、5人が重軽傷を負った。安全確認が不十分のまま交差点に進入し乗用車にはねられるケースが多く、県警は利用者にビラを配るなどして交通ルールを守るよう呼びかけている。

 8月27日の昼下がり。桜川市真壁町白井のりんりんロードでは仲間とおしゃべりを楽しみながら、スポーツ自転車を走らせる人たちが次々に通りかかった。車道との交差点に一時停止の標識があるが、止まることなく横断する。付近をよく通るという自営業男性(34)は「止まって左右を確認する自転車は半分ぐらい。あわやはねられかけた“事故未遂”は、いっぱいある」と指摘する。

 この交差点では今年、自転車と車が衝突する事故が3件起きた。6月には水戸市の男性(46)のスポーツ自転車が、左から来た軽乗用車と出合い頭に衝突し、自転車ごと数メートル跳ね飛ばされた。ヘルメットを着用していたが、外傷性くも膜下出血などで、現在も意識は戻っていない。

 りんりんロードで今年発生した自転車事故は、県警が把握しているだけで10件。自己転倒した3件を除く7件は、安全不確認のまま交差点で出合い頭に車と衝突しており、自転車側の不注意が事故につながった。うちスポーツ自転車は5件だった。

 スポーツ自転車は一般的な自転車よりスピードを出しやすく、脚力をより効率的に伝えられるようペダルと靴を固定するものが多い。停止するには靴をペダルから離す必要があり、りんりんロードを走行していた土浦市の男性会社員(61)は「いちいち止まるのが面倒に感じる人がいるのかもしれない」と話す。

 りんりんロードを管理する県は、交差点の手前に凹凸のある舗装を施したり、ステンレス製のポールを立てたりしている。しかし、相次ぐ事故を受け、桜川署は事故現場に「重体事故発生場所」と記した看板を設けたほか、先月27日には、自転車利用者に「りんりんロードは車道との交差点が多い。一時停止は必ず守ってほしい」と呼びかけながらビラを配った。

 県も自転車を降りなければ通れないようにポールを増やすことや、路面に注意を促す表示をすることなどを検討しているが、多額の費用がかかり実現は難しそうだ。県の担当者は「いくら安全対策をとっても、利用者自身が気をつけなければ事故は防ぎようがない」と頭を抱えている。

◆つくばりんりんロード=桜川市のJR水戸線岩瀬駅から土浦市のJR常磐線土浦駅を結ぶ全長40・1キロの県内最長の自転車道。1987年3月に廃線となった筑波鉄道の跡地利用として、県が約80億7000万円をかけて整備し、2002年3月に全線開通した。真壁駅や筑波駅などの跡地6か所にトイレやベンチのある休憩所が置かれている。(渡辺加奈)

 

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