首都東京体感治安(7、8日単位・レベル)
これでは戦意喪失
【治安つぶやき】
警視庁の警察官から職務質問を受けた後、犯罪事実もないのに送検され、起訴猶予処分になったのは違法として、東京都豊島区の42歳の男性会社員が東京地裁に慰謝料などを求め提訴した。
問題は東京区検が起訴猶予処分としたためだが、弁護士は「男性は技術者で工具は業務上必要であり、隠し持っていたわけではない。職務質問されるいわれはない」と言っているという=毎日新聞電子版
男性はナイフ付きの多機能型携帯工具を所持していた。法第22条、令第9条、規則第17条によって携帯が禁止されている刃物がある。単純に言ってしまうと刃体の長さが6㌢を超えるものは業務その他の正当な理由のある場合を除いて携帯が禁止されている。
但し例外として、はさみや折りたたみ式ナイフ、くだものナイフ、切り出しの場合は、ある一定の除外規定がある。例えばくだものナイフは刃体の長さが8㌢以下などだ。今回問題になったのは、ナイフだけでなく多機能型携帯工具だろう。
詳細が分からないので一般論で書くが、警察官は職務質問で「疑わしい」と判断したもので、職業に関係はない。だからこそ検察が被疑者の性格や年齢、境遇、犯罪の軽重、情状などを検討したうえで「起訴猶予」と判断したのだろう。
それを弁護士は「職務質問されるいわれはない」「採取した指紋データの削除」などを主張している。本件は、あくまでも秋葉原でナイフだけでなく多機能型携帯工具を所持していた男を不審に思った警察官が法に基づいて職務質問したもので、それにいちいち国倍を求められては、警察官は萎縮するばかりで日本の治安維持は困難になる。
以前に逮捕され、実刑判決を受けた事件の関係者の女性らを逆恨みし、自宅に監禁したとして、警視庁竹の塚署は監禁の疑いで、東京都杉並区上の45歳の男を逮捕した。「お礼参り」ですよ。怖いですね。首都東京の体感治安は「レベル2(ブルー)」にする。