フーズ社社長らを聴取 ユッケ集団食中毒か(9日)
焼き肉チェーン「焼肉酒家(さかや)えびす」の集団食中毒事件で、富山県警などの合同捜査本部は8日、チェーンを運営する「フーズ・フォーラス」(金沢市)の勘坂(かんざか)康弘社長や肉の管理担当と流通の管理担当ら幹部数人から事情聴取した。捜査関係者が明らかにした。
同チェーンをめぐっては、仕入れ後の肉について、大和屋商店(東京都板橋区)との取引が始まる以前から細菌を取り除くため肉の表面を削り取る「トリミング」をしていなかった疑いが持たれており、捜査本部は、フーズ社の安全管理に落ち度がなかったかを中心に説明を求めたとみられる。
厚生労働省が1998年に定めた衛生基準では、生食用を販売する場合には食肉処理業者や飲食店にトリミングを求めている。
フーズ社の現行の社内マニュアルでは、店舗内で行う処理について「表面の皮、脂、筋の取りきれていない部分があればきれいに取り除く」と記している。厚労省は「トリミングは部分的ではなく、すべての表面を削り取らなければならない」という見解で、フーズ社のマニュアルでは不十分との指摘がある。
フーズ社は取材に対し「ユッケ用の肉は卸業者が表面を削り取って500~600グラムの真空パック詰めにして出荷してくるので、店でさらに表面を削る必要はないと理解していた」と説明している。
厚労省は、一度トリミングをした肉でも、どこで表面が汚染するかわからないので、飲食店は調理前に改めてトリミングをする必要がある、との見解を示している。
合同捜査本部はこの日、客18人が食中毒症状を訴えた同チェーン富山山室店=富山市=についても業務上過失致死容疑で家宅捜索した。
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