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2011年5月22日 (日)

夫の前では粉ミルク、授乳は隠れて…母親、虐待黙認か 大阪・住之江の乳児死亡(22日)

大阪市住之江区の阿部颯(はやて)ちゃん=当時生後3カ月=が今年1月に死亡した事件で、母親の智代美容疑者(34)=傷害容疑で逮捕=が、出産後に市立住吉市民病院(住之江区)に入院中、夫の裕之容疑者(21)=同=の前では颯ちゃんに粉ミルクを与え、隠れて授乳していたことが市への取材で分かった。両容疑者の逮捕から22日で1週間。府警は、智代美容疑者が裕之容疑者に遠慮し、虐待を黙認していた疑いがあるとみている。智代美容疑者は「夫も育児をしていた」などと、かばうような供述をしているという。

 一方、病院側は取材に対し、智代美容疑者の授乳時の行動などを踏まえ「虐待の兆候ととらえることもできた」との認識を示した。同病院が、虐待を疑いながら市こども相談センター(児相)に通告していなかったことがすでに判明しており、専門家は「より慎重に対応すべきだった」と指摘している。

「内緒にしてほしい」

 府警や市によると、両容疑者はインターネットの交流サイトを通じて知り合い、昨年春に結婚。同年10月、裕之容疑者も立ち会い、同病院で颯ちゃんを出産、智代美容疑者はそのまま入院した。

 裕之容疑者は頻繁に見舞いに訪れていたが、智代美容疑者が授乳を始めるようになると、不機嫌な態度を見せるようになった。

 このため、智代美容疑者は粉ミルクに切り替え、裕之容疑者が帰宅してから授乳するようになった。病院関係者には「夫には内緒にしてほしい」などと訴えていたという。

 その後、智代美容疑者らは退院したが、翌月に同病院を受診した際、颯ちゃんの左腕や両すねの骨折が相次いで判明。診察した医師は、原因について「先天的な骨の形成不全」「ホルモンの病気」などとともに、「虐待の可能性」とカルテに記したが、同センターへは通告しなかった。

 颯ちゃんは骨折のため同月30日から入院。12月10日に退院したが翌日、意識不明の状態で再び同病院に運び込まれ、今年1月に転院先の病院で死亡した。

 市は「智代美容疑者が育児に熱心だったため、うっかりぶつけて骨折した可能性も捨てきれなかった。結果的には判断が甘かった」としている。

組織的に判断する体制を

 児童虐待に詳しい津崎哲郎・花園大教授は「虐待と断定できなくても、疑いがある段階で通報すべきだった。医師は患者との関係悪化を懸念し、通告をためらいがちだが命を最優先するのは当然だ」と批判。

 その上で、医師個人が判断していたことに触れ「組織的、多角的に判断する体制づくりを急がなければいけない」と指摘している。

Msn_s1_2 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110522/crm11052202000001-n1.htm

 

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