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2011年5月22日 (日)

10分で現場到着も…凶行防げず 「登録制度」VSストーカー 対応の難しさ浮き彫り(22日)

神戸市西区の神戸学院大で女子学生(21)らが元交際相手の男に刺された事件は、兵庫県警が、ストーカー被害者を自動的に特定できる「110番通報登録制度」を活用して安全確保を図ったが、凶行を防ぐことはできなかった。事件発生前から県警と大学が連携し、被害防止対策を進めるなど、過去の教訓が生かされた一方で、ストーカー犯罪対応の難しさが改めて浮き彫りとなった。

 ▼県警、38秒後に緊急配備指令

 「待って」「いやや」

 17日午後2時43分。県警の通信指令課が受信した女子学生の110番通報。「何かありましたか」との呼びかけに応答はなく、男女がもめている会話が聞こえただけで通信が途切れた。

 モニターには、通報者がストーカー被害者であることを示す「ST」の文字と女子学生の名前が表示された。指令課員が女子学生に電話をかけたが、通じなかったため、重大事件を知らせる緊急配備を管轄する神戸西署に指令。通報からわずか38秒後だった。

 さらに衛星利用測位システム(GPS)機能で女子学生の所在地を特定し、同署に出動場所を指示。通報から約10分後、交番の警察官が現場に到着し、女子学生を確認した直後、そばにいた元交際相手の伊崎義晃容疑者(25)に女子学生と警察官が包丁で刺された。

 ▼無事保護できたケースも

 県警が通報から38秒後に緊急配備ができたのは、「110番通報登録制度」に女子学生が登録していたためだ。

 同制度は、ストーカーや配偶者暴力(DV)などの相談者の携帯電話や自宅の電話番号などを登録。通報時に名乗らなくても通信指令のモニター画面に自宅の地図や名前、ストーカー被害者であることを表示することができる。今年4月現在、県内だけで4755件の登録があるという。

 

無言電話でも通報者を特定できることから、未然に重大事件を防いだケースもある。平成21年7月には、神戸市内で女性が男に車で連れ去られたが、女性が車内から無言で110番につなぎ続け、2時間半後に無事保護した。

 ▼大学と連携、警戒強化したが…

 110番通報登録制度だけでなく、県警は女子学生から相談を受けた先月19日以降、さまざまな対策を講じていた。

 県警は女子学生からこれまでの伊崎容疑者の行動を詳細に聞き、先月16日に自宅前に押しかけた際、ネクタイで首を絞められたことを確認。逮捕できれば凶行を未然に防ぐことができるため、被害届を促したが、女子学生が断っていた。

 また、伊崎容疑者の実家と連絡を取り、ストーカー行為をさせないよう指導。警察官が直接伊崎容疑者に面会して警告を与え、「誓約書」も書かせた。

 一方、県警は大学側との連携も図っていた。女子学生から報告を受けた先月20日以降、伊崎容疑者の所在などの情報を共有。大学側が女子学生に、大学の門から教室までを警備員が付き添う「エスコートサービス」の利用などを勧め、キャンパス内の警備員室には伊崎容疑者の顔写真を張るなど、出入り口周辺の警戒を強化していたという。

 県警幹部は「ストーカー事案の難しさは、相談者が被害申告をためらうケースが多いこと。凶悪事件に発展する危険性があることを認識してほしい」としている。

Msn_s1_3 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110521/crm11052123560011-n2.htm

 

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