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2011年3月21日 (月)

窃盗被害から被災地守れ 消防団が夜間巡回(17日)

東日本大震災で、被災地の治安悪化が懸念されている。大津波で倒壊した家屋を物色したり、車からガソリンを抜き取ろうとする不審者が各地で目撃され、銀行の現金自動預払機(ATM)から現金を奪おうとしたとして逮捕者も出た。治安悪化は阪神大震災の時にも問題となったが、本県の住民たちは「危機的状況のときこそ心を一つに」と団結もしている。犯罪を防ぐ地域の力が試されている。

 宮古市内で避難所生活している女性(87)は11日の震災で慌てて逃げたため、自宅に印鑑を置いたままだ。「他の人が行かない場所だから大丈夫と思うけど…」と不安が頭をよぎる。

 陸前高田市では物品やガソリンの窃盗被害が相次ぐ。避難所の前で堂々とポンプ式の専用機材を使いガソリンを抜き取る悪質な例もあり、地元住民は不安な毎日を過ごす。

 複数の住民によると、バールを持った3人組の若い男が数日間にわたり住宅地を物色しているのが目撃された。実際に周辺の住家からはパソコンや液晶テレビなどが盗まれているという。

 空き巣被害を聞き、避難所から自宅に戻った同市米崎町の及川征喜さん(66)は「侵入者が来るかと毎日寝た気がしない。食材や燃料が不足しているのはみんな同じ。こんなときこそ人と人との『絆』を大切にするべきだ」と残念がる。

 釜石市内でも家人不在の民家が物色されたり、ガソリンを抜き取られる被害が出始めている。同市嬉石町の平野剛さん(44)は「知らない人を見ることもある。防災無線を何度も流して泥棒を寄せ付けないでほしい」と訴える。

 大船渡市赤崎町でも、被災した住宅からの金品の盗難や自動車からの燃料の抜き取り被害があったという。地元消防団や自主防災組織が夜間巡回などで警戒している。消防団によると、夜間に預金通帳や金庫などが盗まれる被害が多発。侵入した民家に家人がいることに気付き逃げた者もおり、治安悪化に不安の声が上がる。

 阪神大震災では治安が悪化し、窃盗や女性が被害に遭う犯罪が増えたとされる。

 非常時だからこそ地域の結束を信じる声もある。宮古市大通り1丁目の自営業斉藤仁陸(にろく)さん(71)は「我々の地域では盗みの話を聞いたことはない。貴重な食料を分けてくれる人もいた。信頼し合い一つになっていると感じる」と「共助」を強調する。【写真=倒壊した家屋の多くは家財道具が残されたまま。窃盗被害の懸念が広がる=17日午前9時55分、宮古市内】

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