娘の入院費捻出で犯行か 韓国への渡航を計画(13日)産経
東京都目黒区の元会社役員、大原道夫さん(87)夫妻殺傷事件で、殺人容疑などで逮捕された自称無職、木村義昭容疑者(65)=福島県いわき市=の長女が韓国で入院し、木村容疑者が韓国に渡航しようとした直前に任意同行されていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁目黒署捜査本部は、木村容疑者が娘の入院費用を捻出するため犯行に及んだとみており、慎重に裏付け捜査を進める。
捜査本部では、防犯カメラの解析で福島県のいわき湯本から東京駅に向かう高速バスを実名で予約していた木村容疑者を特定。自宅近くにビデオを設置するなど行動確認を進めていたところ、木村容疑者が10日午後1時10分発の韓国・仁川空港行き航空便に乗るため、福島空港に向けて出発したことをつかんだ。このため、捜査員が任意同行を求め、最寄りの警察施設で逮捕に踏み切った。
捜査関係者によると、木村容疑者は平成15年から産業廃棄物処理の仲介で生計を立て、年金も受給するなど生活に困窮していなかったという。しかし、昨年秋に約15年来の知人から数百万円の借金をしており、長女の入院でまとまった現金が必要だったとみられる。
捜査本部によると、木村容疑者はこれまでの調べに具体的な動機は語っていない。捜査本部は長女の入院に伴って韓国に帰国した妻からも事情を聴く方針。
一方、木村容疑者は調べの中で「大原さんに申し訳ないことをした」と謝罪の言葉を口にしている。上京して犯行に及んだ経緯について「東京の高級住宅街といえば目黒か田園調布。どちらかに行こうと思ったが、田園調布への行き方が分からなかった。目黒には初めて行った」と供述しているという。
大原さん方を訪問した際に大手百貨店を名乗った理由は「高級なイメージがあり、ドアを開けてくれると思った」と説明。捜査本部は高級住宅街のイメージに合わせ、ドアを開けさせる方法を考えたとみている。
捜査本部は木村容疑者宅から衣類や名刺など約60点を押収したが、これまでに木村容疑者と大原さんの接点は確認されていない。凶器のナイフは福島県内で購入したとみられ、着替えも用意するなど周到に準備した形跡があることや、最寄り駅からまっすぐ大原さん方に向かうなど場当たり的犯行とは考えにくい点もあり、捜査本部は詳しい経緯を調べている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110213/crm11021302010001-n2.htm
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