「手渡し型」急増、都内の振り込め被害32億円(20日)
昨年1年間の東京都内の振り込め詐欺被害は32億500万円に上り、3年ぶりに増加に転じたことが警視庁のまとめでわかった。
警察官を名乗り、高齢者の自宅までキャッシュカードや現金を取りに行く「手渡し型」が急増し、全体の約45%を占めた。同庁は4月から、結婚などで退職した女性警察官OBを都内の高齢者世帯に派遣して直接注意を呼びかける「訪問作戦」に乗り出す。
都内の振り込め詐欺による被害額ピーク時の2006年は61億800万円に上ったが、08年から現金自動預け払い機(ATM)周辺に警察官を配置するなどした結果、被害は大幅に減少。09年の年間被害額は、06年の約3分の1の23億1200万円にとどまった。
しかし、昨年4月頃から、町田署員や銀行協会職員などを名乗り、「あなたの口座が犯罪に使われている」などとだまし、キャッシュカードや現金をだまし取る「手渡し型」による被害が急増。12月の月間被害額は4億700万円に上った。
被害者の大半は高齢者であることから、「訪問作戦」では女性警察官OB約350人を「防犯アドバイザー」に任命、都内の高齢者世帯約6万数千戸を対象に1軒ずつ訪問、「警察官や銀行関係者がキャッシュカードを受け取りに来ることは絶対にない」と注意を呼びかける。同庁は「元女性警察官ならではのきめ細かい対応を期待したい」としている。
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