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2010年10月21日 (木)

法廷で真犯人告白の証人、8月にはすでに自供(21日)

 「ウソをついていました。私が犯人です」。

 水戸地裁で20日開かれた茨城県笠間市のひき逃げ事件の公判は、証人尋問に立った被告の知人男性(29)が「自らの犯行」と告白する異例の事態となった。

 自動車運転過失傷害罪などに問われた同市内の男性被告(28)は「自分は身代わり」と無罪を主張している。事件は水戸地検が再捜査に乗り出しており、公判の行方は

混沌

(

こんとん

)

としてきた。

 証人出廷した知人男性は、検察官が「最も重要な点」と強調したうえで「事故当時、車のどこにいたか」と問うと、「運転席で運転していた」とはっきりと証言。「本当は運転席に乗っていたのに、助手席に乗っていたとウソをついていたのか」などと何度も追及される度に、「はい」と繰り返した。

 身代わりの理由については「どちらが出頭するかを2人で話し合い、自分が警察に行くと話したが、被告が行くというので任せることにした」と淡々と説明。警察や検察での事情聴取には「助手席に乗っていて事故のことはわからない、とウソをついた。被告に申し訳ないのと、ばれないか心配だった」と振り返った。

 また、真犯人と認めた理由を「被告の父親や弁護人に、事件の真実を話した方がいいと強く言われ、決心した」と打ち明けた。

 この日は被告の父親も証人出廷し、「自宅に帰ってきた息子から、実際に事故を起こしたのは知人男性だと聞いていたが、2人で話し合って決めたことと思い、警察の事情聴取には息子が運転していたと話した」と述べた。さらに「2、3日の取り調べで出てこられると思ったが、拘置が長くなり、納得がいかなかった」と、身代わりを弁護士に相談した理由を説明した。

 被告は知人や父親が証言している間、終始うつむいていた。

 水戸地検の新倉英樹・次席検事は「捜査段階では身代わり犯人の可能性を含めて慎重に捜査を遂げ、起訴したが、起訴直後に身代わり犯人であると主張しており、現在、その真偽も含め、迅速かつ慎重に裏付け捜査中」としている。県警交通指導課は「公判が継続している事案なのでコメントは差し控えたい」としている。

 次回公判は11月5日で、被告人質問が行われる。

 ◇ひき逃げ事件の経過(法廷での証言などから)◇

 8月5日夜

 栃木県内のスナックなどで被告と知人男性ら5人で飲酒

 6日未明

 2人で帰宅途中、笠間市寺崎の市道でひき逃げ事件を起こす

 6日早朝

 2人で出頭について相談。被告が父親に事件の真相を告白

 6日午前8時頃

 2人で笠間署に出頭、被告が容疑を認める供述

 26日

 水戸地検が自動車運転過失傷害罪と道交法違反で被告を起訴。被告は一転して否認、弁護人が同地検に犯人隠避罪を認める自首申出書を提出

 10月4日

 初公判で、被告が「運転していたのは知人の男性」と無罪を主張

 20日

 証人尋問で、知人男性が「本当は自分が運転していた」と証言

 

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