「車で資金」実態は貸金業…違法広告から摘発(19日)
自動車売買・リース契約を装った「車金融」を無登録で営んだとして、県警生活環境2課と大宮西署は18日、さいたま市南区の「シンコウ・カーリース」経営向井武男容疑者(62)(川口市戸塚境町)らを貸金業法違反(無登録営業)容疑などで逮捕した。
「車で資金」の看板を設置して7都府県から客を集めており、県警は「ヤミ金広告」を禁じた同法を適用し、5月にシ社を捜索、今回の逮捕につなげた。
発表によると、向井容疑者らは2009年9月~10年4月、北本市などの男女4人(45~61歳)に対し、自動車を担保に、無登録で計440万円を貸し付け、法定利息の5倍にあたる計約81万円の超高金利を受け取った疑い。「車の買い取りと売り戻しをしただけ」などと容疑を否認しているが、県警は、7年間で顧客403人に総額約1億9000万円を貸し付けたことを押収資料から確認し、「実態は貸金業と何ら変わりはない」としている。
県警は5月、シ社が貸金の看板広告をさいたま市西区に出しているとして、03年9月施行の改正貸金業法に新設された「無登録業者の広告禁止」容疑で、同社などを捜索していた。
シ社は県内を中心に同様の看板を多数出していたが、同市の無職男性(61)は「知らないうちに、勝手に看板や張り紙をされていた」と証言。隣の派遣社員の女性(62)は「外してもらいたくて数年前に連絡したが、『知らない』とすごまれ、それ以上、何も言えなかった」と話した。
客の多くはこうした看板を見てシ社側に連絡を取っていたといい、捜査関係者は「広告禁止条項を適用すれば、より速やかに捜索に着手でき、新たな被害を少しでも減らせる。今後も違法業者に対しては積極適用したい」としている。
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