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2010年10月11日 (月)

前田検事を証拠隠滅罪で起訴、懲戒免職に(11日)

郵便不正事件で証拠品のフロッピーディスク(FD)を改ざんしたとして、最高検は11日、大阪地検特捜部元主任検事・前田恒彦容疑者(43)を証拠隠滅罪で大阪地裁に起訴した。

 最高検は同日、東京・霞が関で記者会見し、前田容疑者が容疑を認め、改ざんの動機について「有罪の立証に消極的な証拠があることで、公判が紛糾するのを避けたかった」と供述していることを明らかにした。起訴に先立ち、法務省は同日付で前田容疑者を懲戒免職とした。検事の懲戒免職は戦後6人目。

 伊藤鉄男・次長検事は会見の冒頭、「検察に対する信頼を根底から覆す許されない行為。改めて深くおわびする」と謝罪した。

 起訴状などでは、前田容疑者は昨年7月13日、同地検内の執務室に私用パソコンを持ち込み、厚生労働省元係長・上村勉被告(41)(公判中)の自宅から押収したFDに記録されていた偽証明書のファイルの最終更新日時を「2004年6月1日」から、特捜部が描いていた事件の構図に合う「04年6月8日」に改ざんしたとしている。

 最高検の説明によると、前田容疑者は、厚労省元局長・村木厚子さん(54)(無罪確定)の起訴後の7月中旬頃、証拠品の還付手続きの過程で改ざんを思いついた。前田容疑者は「(事件の構図に合わない)FDのデータがあっても、他の証拠から有罪立証は可能だと思ったが、将来、公判が紛糾することを避けたかった」と供述。改ざんの3日後にFDを上村被告側に返却した理由は「手元に置いておきたくなかったため」と説明しており、最高検は「改ざんしたデータを公判で積極的に利用するつもりではなかった」と説明した。

 前田容疑者は、改ざん前の偽証明書の更新日時を記した捜査報告書について「(存在を)知らなかった」としている。前田容疑者は「大変申し訳ないことをした」と述べているという。

 改ざんに使用されたのは、08年5月頃、私用パソコンにインストールしたファイル管理ソフト。前田容疑者は以前から内規に反して私用パソコンを執務室に持ち込んで仕事をしていたが、最高検は「改ざんするためにインストールした訳ではない」としている。

 村木さんの公判について伊藤次長検事は、最高検が、「(6月の)論告の時点では有罪の可能性があると考えていた」と述べた。郵便不正事件については「検察として捜査すべき立派な事件」とする一方、村木さんの捜査・公判については、「物証の評価を極めて軽視していた。供述に寄りかかり過ぎていたと認めざるを得ない」と語った。

 最高検は11日、大阪地検に事件を移送したうえ、大阪地裁に起訴した。犯人隠避容疑で逮捕した同部前部長・大坪弘道(57)、前副部長・佐賀元明(49)両容疑者については同日、同地裁に21日までの拘置延長を請求し、認められた。大坪、佐賀両容疑者は容疑を全面否認している。

 

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