メールで度々現金要求 収賄容疑の厚労省課長補佐(27日)
コンタクトレンズ(CL)購入者を検査する眼科診療所への指導・監査をめぐり汚職があったとされる事件で、大阪府警に収賄容疑で逮捕された厚生労働省国際年金課課長補佐の住友克敏容疑者(50)=東京都府中市=が、CL販売会社「シンワメディカル」役員佃章則容疑者(55)=堺市中区、贈賄容疑で逮捕=に、メールで度々現金を要求していたことが、捜査関係者への取材でわかった。
25日に逮捕されたのは、他に贈賄容疑の同社役員佃政弘容疑者(47)=兵庫県西宮市=で、3人は容疑を認めているという。府警は26日、3人を大阪地検に送検した。
捜査2課によると、住友容疑者の逮捕容疑は、厚労省医療課で特別医療指導監査官を務めていた2008年2月上旬、同社が運営する眼科診療所が社会保険事務局(当時)の指導や監査を免れるための助言をした見返りに、贈賄容疑の両容疑者側から150万円を受け取ったという内容。
捜査関係者によると、住友容疑者は08年2月~今年8月、約50回にわたって現金計約2500万円以上を両容疑者側から受け取ったとみられるという。
08年~今年、欧州などへの海外出張の日程を書き込み「よろしくお願いします」などとメールを送信。佃章則容疑者は「出張経費」として20万円を振り込むなど、要求のたびに数十万円~100万円を住友容疑者名義の銀行口座に振り込んでいたという。
住友容疑者は今年3月には、息子の授業料を援助してほしいという趣旨の内容を送信し、翌日、80万円が振り込まれたという。
また、捜査関係者や不動産登記簿によると、住友容疑者は07年8月、自宅マンションを担保に大手消費者金融から300万円の融資を受けた。08年3月、両容疑者側から住友容疑者の口座にほぼ同額が振り込まれ、すぐに借金が返済されたという。住友容疑者は他の消費者金融数社にも数百万円の借金があったが、08年5月、同様に約300万円が振り込まれ、直後に一部を完済していた。府警は住友容疑者が金額を指定して要求していた可能性もあるとみて調べる。
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