« 盗みのノルマ額1日10万円 民家侵入50件 窃盗で男逮捕(26日) | トップページ | 暴行受けた母、転落死…傷害容疑で長男逮捕(26日) »

2010年8月26日 (木)

山形県警に供述吟味担当官、自白の信用性チェック(26日)

山形県警が社会的影響の強い事件や悪質性の高い事件の捜査で、容疑者の供述と客観的証拠の合理性などを専従で検証していく「供述吟味担当官」を配置していることが25日、県警刑事企画課への取材で分かった。

 

冤罪

(

えんざい

)

の防止や、自白の信用性が争点ともなる裁判に向けた捜査の強化が目的という。

 同課によると、1990年に4歳女児が殺害された「足利事件」で、無罪が確定した菅家利和さん(63)の冤罪を受けた再発防止策の一環で、全国の警察で配置を進めている。県警は捜査本部を設置する重大事件や、社会性のある事件などを対象に、「供述吟味担当官」として主管課の警視か警部といったベテラン捜査員を、難易度に応じて1人~数人を配置する。対象は公表しないが、県内発生の数件の事件で、既に運用しているという。

 同課では、容疑者の取り調べについて、「性格面から来る供述の迎合や、虚偽の自白の可能性も否定できない」としており、専従の担当官が、収集したDNAや防犯カメラ画像などの客観的証拠、目撃証言などをもとに自白の信用性をチェックしていく。同課は「多角的観点で吟味するため、担当官を積極運用したい」とする。専門知識の習得や人材育成が今後の課題で、心理学の専門家を招く研修の定期的な実施や、ポリグラフ検査(うそ発見器)の有効活用策なども検討している。

 こうした取り組みについて、山形大人文学部の高倉新喜准教授(刑事訴訟法)は「冤罪防止への前向きな姿勢と評価するが、同じ警察組織内でどれだけ厳格に運用できるか注視したい」と指摘。一方、今後の裁判員裁判など公判への影響について、「裁判員は『供述証拠』を重視している。警察が自白の信用性や任意性を検証できる仕組みを作ったことには意義がある」と語る。

 

« 盗みのノルマ額1日10万円 民家侵入50件 窃盗で男逮捕(26日) | トップページ | 暴行受けた母、転落死…傷害容疑で長男逮捕(26日) »

警察関係ニュース(行政も)」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/514231/49256891

この記事へのトラックバック一覧です: 山形県警に供述吟味担当官、自白の信用性チェック(26日):

« 盗みのノルマ額1日10万円 民家侵入50件 窃盗で男逮捕(26日) | トップページ | 暴行受けた母、転落死…傷害容疑で長男逮捕(26日) »