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2010年8月15日 (日)

「ピンクパンサー」逮捕・移送 国境なき犯罪撲滅へ“共闘” 外交ルート、異例の引き渡し (3/(15日)

 犯罪人引き渡し条約が結ばれていないスペインから、異例の外交交渉の結果、国際強盗団「ピンクパンサー」のメンバーが日本に引き渡された。背景には、グローバル化する犯行を世界各国が「治安に対する重大な脅威」(警察幹部)と位置づけていることがある。凶暴さと狡猾(こうかつ)さを併せ持った国際強盗団の実態解明が始まる。

 ▼被害400億円超   ピンクパンサーは平成11年以降、世界28カ国で総額350億~450億円相当の宝石を奪ったとされる。日本でも16年3月、東京・銀座の宝石店から総額35億円相当の宝石が強奪され、メンバーのセルビア人男女3人がセルビアで有罪判決を受けている。

 メンバーらの実態は未解明な部分が多いが、セルビアモンテネグロなど旧ユーゴスラビア出身者を中心に150~200人で構成。事件ごとに離合集散を繰り返すという。かつて英国で逮捕されたメンバーが、英国や米国のコメディー映画シリーズ「ピンク・パンサー(豹(ひょう))」のワンシーンと同様に、化粧品の小瓶に被害品のダイヤモンドを隠し持っていたため「ピンクパンサー」と呼ばれるようになった。だがユニークな呼び名の一方、凶暴さを持つ。

 これまでメンバーは武装するなどして欧州で計5回、脱獄や仲間の奪還を繰り返したという。外国では容疑者が拘置施設外に出る移送では「軍用ヘリの使用やスナイパー狙撃手)の配置も一般的」(警視庁幹部)。今回の移送でも、スペインで身分不詳の不審者3人が同じ便に搭乗予約していたことが発覚、航空便を予定より約3時間前に変更するなどの対応を取った。

 

 ▼増殖する組織   ピンクパンサーは犯罪を行う現地でメンバー以外のグループと連携、周到な準備と計画を練ることでも知られる。今回移送されたハジアフメトビチ・リファト容疑者らも、犯行2カ月前に日本に入国。その後は中南米系の女2人の住む東京都港区内のマンションなどに潜伏していた。この女はイラン国籍のソルヒ・ハミド・レザ容疑者(41)=盗品等無償譲り受け容疑で逮捕=が紹介。女らは出国時の航空券購入も手伝っていた。

 事件後、リファト容疑者はマンションでティアラを分解、ダイヤモンドを同じ飛行機に乗ったイタリア国籍の女に渡したとされ、女とともにフランスに逃亡を図っている。こうした「協力者」は外国人に人気の繁華街、六本木などで知り合ったとみられている。「短期間でメンバーを増殖し、役割を与えていく狡猾さには驚かされる」と捜査員も舌を巻く。

 ▼実態解明必要 今回の身柄引き渡しは犯罪人引き渡し条約の規定ではなく、「外交ルート」によった。「国民保護義務」が損なわれる可能性があり、同種の外交交渉は難航する場合が多い。これまで昭和45年にフランスとの交渉で、背任事件で手配した在日韓国人を移送した1例しか先例はない。リファト容疑者は昨年3月、キプロスで偽造旅券を所持していたとして逮捕、有罪判決を受け、かつて強盗事件を起こしたスペインに移送。その後、日本への身柄移送が妥当かを審理する裁判が行われた。リファト容疑者は異議申し立てを繰り返し移送を拒んでいたという。

 スペインとの外交交渉が成立した理由を警視庁幹部は、「世界規模の犯罪組織について実態解明が必要という概念が構築されたからではないか」と指摘。凶暴で巧妙化する国際犯罪組織の撲滅に向け、国境を超えた共通認識が醸成されつつあるとの見方を示した。

Msn_s1 http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100815/crm1008150124002-n3.htm

 

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