元千代大海に裏カジノ疑惑 解雇処分の可能性も(14日)
■「捏造でしょ。本当にむかつく」
大相撲の元大関千代大海の佐ノ山親方(34)が野球賭博と裏カジノに関与していた疑いが浮上した。14日発売の週刊新潮が報じた。佐ノ山親方は13日、疑惑を否定したが、日本相撲協会の特別調査委員会は同日、本人から事情聴取。調査の結果、賭博への関与が明らかになれば、元大嶽親方(42)=元関脇貴闘力、元大関琴光喜(34)に続いて、解雇処分になる可能性もある。
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記事本文の続き 土俵の周りは閑古鳥が鳴いていても、大相撲の賭博問題をめぐる騒ぎは衰えを知らない。14日発売の週刊新潮で、今度は佐ノ山親方が野球賭博や裏カジノに関与した疑惑が報じられた。
「見たよ。冷静になって見ないといけないけど、捏造(ねつぞう)でしょ。(賭博や裏カジノには)一切関係ない。本当にむかついている」
13日、愛知県体育館内で取材に応じた佐ノ山親方は、元ツッパリらしい力強い口調で、報道を完全否定。「部屋の弁護士にも話をしている。(提訴は)あるかもしれない」と全面的に争う強い姿勢を強調した。
週刊新潮によれば、佐ノ山親方は昨年夏、野球賭博の仲介人に計20万円の注文を行ったという。4年前には阪神地域にある違法の裏カジノにも出入り。パソコンでバカラ賭博を行っていた。その際には、1回6万円もの超高級ソープランドを2、3店はしごしたこともあったとしている。
野球賭博で謹慎者が出ている本場所中の疑惑報道に、協会も迅速に動いた。特別調査委員会は「反社会的勢力との関係について新たな情報があった場合は、7月場所中といえども調査を実施し必要な措置を提言する」とする取り決めに従い、委員の村上泰弁護士が13日、佐ノ山親方から電話で事情聴取。本人は「やっていない」と否定したが、14日にも再調査を行った後、16日に緊急会合を開き、最終的な結論を出す予定だ。
元大関琴光喜らの野球賭博問題が報じられたことを受け、協会は全協会員を対象とした賭博に関するアンケートを実施。九重部屋では十両千代白鵬(27)が野球賭博に関与したと自己申告したが、佐ノ山親方は上申書を提出していない。
武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)は「(アンケート提出期限の)6月14日以降に(野球賭博などを)やったことが分かったら厳重処分にする」と通達している。もし調査委の調査で関与が明らかになれば、元大嶽親方、元琴光喜に続いて解雇となる可能性は高い。
今年初場所中に現役を引退した佐ノ山親方は10月2日に東京・両国国技館で引退相撲を行う。万が一、解雇されれば、引退相撲を開催できず、約3億円ともされる収入はゼロになる。盛り上がりにかける場所の展開とは対照的に、調査委の判断に大きな注目が集まる。
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