角界にまた衝撃 村山理事長代行「捜査に全面協力指示」(7日)
名古屋場所の初日を4日後に控えた角界に、また衝撃が走った。
一斉捜索の知らせを受けた日本相撲協会の村山弘義・理事長代行は、疲れた表情で口を開いた。「捜査には全面的に協力するよう、すでに関係者には指示している」
代行への就任が決まった後、自宅には脅迫電話がかかってきたという。6日には文部科学省やNHKをまわって、賭博に関係した力士らの処分や、不祥事が続く協会の改革などについて説明した。テレビ・ラジオでの生中継の中止は、重く受け止めざるをえなかった。
元東京高検検事長。捜査を指揮する側から、捜査を受ける組織のトップへ立場が変わった。「警察の捜査によって全容が解明され、出される結果に対し、協会として対応していきたい」と話した。
一方、愛知県尾張旭市の阿武松(おうのまつ)部屋の宿舎では、約1時間半にわたる家宅捜索が終わると、師匠(元関脇益荒雄)が「お騒がせしてすみません。ただいま捜索を受けましたが、詳しいことはお許し下さい」と頭を下げた。部屋の半数近い力士が野球賭博をしていたとして、協会から降格の懲戒処分を受けている。
この日の朝げいこでは、名古屋場所を謹慎休場する幕内の若荒雄関や十両の大道関が、若手に交じって汗を流した。しかし、けいこ場の周りには「関係者以外立入禁止」の張り紙とロープが張られ、力士たちは落ち着かない様子だった。
愛知県扶桑町の境川部屋の宿舎でも、謹慎中の幕内豪栄道関や豊響関らが早朝から通常通りけいこをした。境川親方(元小結両国)は、家宅捜索について「テレビで見て知ったが、東京の部屋からはまだ連絡がない。なかなか土俵外のことが落ち着かなくて、ファンに申し訳ない。力士たちも動揺している」と複雑な表情。その後、宿舎にも捜査員が入った。
愛知県愛西市に宿舎がある大嶽部屋にも、困惑が広がった。前師匠(元関脇貴闘力)が、野球賭博へのかかわりが悪質だったとして協会を解雇された。前日に手続きが完了し、正式に部屋を継承した大嶽親方(元十両大竜)は、けいこを終えると「(家宅捜索は)うちにも来るでしょうね。何も心配することはないし、捜査があるなら協力したい」と淡々と話した。
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