【大相撲野球賭博】捜査の“本丸”は胴元解明 特定目指す警視庁(5日)
大相撲の野球賭博問題で、警視庁は大関、琴光喜関(34)=本名・田宮啓司=に対する恐喝事件と並行し、複数の疑惑を捜査している。(1)恐喝容疑で逮捕した元幕下力士の古市満朝容疑者(38)らによる恐喝未遂容疑(2)琴光喜関と大嶽親方(42)=元関脇、貴闘力、本名・納谷忠茂=らによる賭博容疑(3)賭博を開帳した胴元の賭博開帳図利容疑-の3つだ。
(3)については、賭け金の一部が「テラ銭」として暴力団の資金源となった可能性があることから、琴光喜関らの仲介役を担った元力士(34)の背後関係について解明を進める。
警視庁は、琴光喜関から賭博関与の口止め料として350万円を脅し取ったとして、古市容疑者を逮捕。大嶽親方の勝ち金500万円の回収依頼を受け、琴光喜関が代わりに請求した際に脅されたものだった。
古市容疑者は3月に大嶽親方、琴光喜関と交渉した際、さらに1億3千万円を要求しており、警視庁は恐喝未遂容疑でも立件する方針。交渉には古市容疑者が指定暴力団山口組系組員とみられる男を同席させており、男の関与についても調べる。
警視庁や日本相撲協会の特別調査委員会によると、琴光喜関は約4年前、床山(29)と元力士の仲介で野球賭博に関与。大嶽親方は琴光喜関を通じ野球賭博を行うようになった。
大嶽親方は電話で琴光喜関に勝敗予想を伝え、琴光喜関が自分の賭け分と合わせ、床山を通じるなどして元力士に発注した。賭け金は大嶽親方が1回20万~50万円、琴光喜関が1万~5万円だったとされる。
警視庁は大嶽親方と琴光喜関について、賭博の頻度や額が多いことから賭博容疑で立件する方針を固めているが、2人の賭け金や負け金がどちらに帰属するか不透明な部分があるため、慎重に裏付け捜査を進めている。
一方、複数いる仲介役の中で中心的な役割を担っていた元力士は、警視庁の任意の事情聴取に「野球賭博には指定暴力団の傘下組織が胴元として関与していた」と供述。警視庁は元力士からさらに聴取を重ね、胴元の特定を目指している。ただ、元締めの胴元の摘発には仲介役を介した金の流れの立証が不可欠なため、(3)の捜査には高いハードルが課せられる。
警視庁にとっては「胴元の実態解明が“本丸”」(捜査幹部)で、どこまで切り込むことができるか注目される。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/100704/crm1007042327017-n2.htm
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