大相撲:「賭博の胴元は名古屋の組員」 仲介の元力士証言(8日)
大相撲の野球賭博事件で、賭博の仲介役だった阿武松(おうのまつ)部屋の元幕下力士(34)が警視庁組織犯罪対策3課の事情聴取に「賭博の胴元は名古屋の暴力団組員だった」と供述していることが7日、関係者への取材で分かった。同課が確認したところ、この組員は約1年前に死亡していた。元幕下力士は引退した06年ごろから、仲介役として組員との関係を本格化させたとみられる。同課は元幕下力士を中核に角界に拡散し、暴力団の資金源になっていた疑いが強いとみて調べている。【酒井祥宏、川崎桂吾】
元幕下力士は98年に阿武松部屋に入門し、06年5月の夏場所を最後に引退した。
関係者によると、元幕下力士は入門から数年後、名古屋市内の飲食店で組員に声をかけられ名古屋場所の度に会って飲食する仲になった。当初は組員とは知らなかったという。元幕下力士は同課の調べに「組員を通じて野球賭博をするようになった。組員は1年ほど前に死んだ」と話しているという。組員は実在したが、約1年前に病死している。同課は供述の真偽について慎重に捜査している。
同課などによると、野球賭博の主な仕組みは、阿武松部屋の床山(29)が力士らから試合予想について注文を受け、元幕下力士がさらに胴元との間を仲介していた。元幕下力士が床山と現役幕下力士(34)を賭博に誘ったのをきっかけに、同部屋を中心に参加する力士らが増えたとみられる。日本相撲協会の特別調査委員会の調査では、同部屋では床山と幕下力士のほかに7人が賭博をしていた。
さらに、床山がまげを担当していた元大関・琴光喜関(34)を誘い、元琴光喜関を通じて前大嶽親方(42)=元関脇・貴闘力=も加わるなど、阿武松部屋以外にも賭博客は拡大。元琴光喜関はその後、直接元幕下力士に発注していたという。元力士、古市満朝容疑者(38)=恐喝容疑で逮捕=は仲介役の現役幕下力士の兄で、元幕下力士の客だった。
元琴光喜関や前大嶽親方は事情聴取に「3~4年前から野球賭博をしていた」と話しており、同課は元々は賭博の客だった元幕下力士が引退後、本格的に仲介役を担ったとみている。元幕下力士は毎日新聞の取材に「胴元が暴力団とは考えもしなかった。野球賭博で遊んでいるうちに、みんなが集まってきた」と話していた。
同課は7日、千葉県習志野市の阿武松部屋や大阪市の元幕下力士の自宅など三十数カ所を賭博開張図利容疑で家宅捜索した。
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20100708k0000m040126000c.html
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