賭博問題、暴力団摘発が焦点 恐喝未遂容疑で立件検討(7日)
大相撲の野球賭博問題で、警視庁は7日、角界に広がっていた野球賭博の実態解明を目指し、本格捜査に乗り出した。狙いは、賭博を申告した力士や親方の背後にいるとみられる暴力団の摘発だ。
組織犯罪対策3課は今年3月、元大関琴光喜側から恐喝被害の相談を受け、捜査に着手。今年1月に口止め料名目で350万円を脅し取ったとして、6月24日、元力士の古市満朝容疑者(38)を恐喝容疑で逮捕した。古市容疑者は琴光喜側にほかにも1億数千万円を要求したとされる。
春場所中の今年3月、大阪市内で設けられた古市容疑者との交渉の場には元大嶽親方(42)が同席。古市容疑者側には男1人が立ち会ったという。元大嶽親方は朝日新聞の取材に「男は名乗りもしなかった」と証言。同課は、この男が古市容疑者と関係のある暴力団関係者とみて特定を急いでおり、今後、古市容疑者らによる1億数千万円の恐喝未遂容疑の立件を検討する。
これとは別に、同課は力士らが参加していた野球賭博の全容解明を目指す。関係者の証言などによると、阿武松(おうのまつ)部屋に所属していた元幕下力士(34)や床山(29)、各部屋の力士と契約していたトレーナーの男性(42)が賭博の仲介役をしていたとされる。元大関琴光喜と元大嶽親方はこの元幕下力士を窓口に、3、4年前から賭博をしていたという。
関係者によると、元幕下力士は、胴元が暴力団関係者だと認識していたという。
賭博にかかわっていた力士らは、携帯電話のメールで、賭けのハンディを伝えられ、勝敗予想を携帯電話で伝えていたという。組織犯罪対策3課は、力士らの通信記録を調べるなどして、賭博行為の裏付けを進めるとともに、胴元側に切り込む手がかりを得たい考えだ。
« 中3男子2人を集団暴行 傷害容疑で10人逮捕(7日) | トップページ | 盗難防止解除装置 男を逮捕(7日) »
「スポーツ」カテゴリの記事
- 五輪組織委、30日で解散 橋本会長「評価頂いた」(30日)産経(2022.06.30)
- 水戸漫遊マラソン フルのみ8000人募集 実行委 ボランティアも(18日)共同(2022.04.18)
- 米女子プロバスケ選手を逮捕 薬物所持容疑―ロシア(6日)時事(2022.03.06)
- 北京五輪 出場予定の約50人が新型コロナ陽性に(3日)NHK(2022.02.03)
- 大相撲 隆の勝など関取6人コロナ感染確認 4人は同じ相撲部屋(2日)NHK(2022.02.02)
コメント