ひったくり男割り出す 女子高生がナンバー記憶 （１日）

　４月末、暴行容疑などで逮捕された男が、女子高校生のかばんをひったくった疑いのあることが捜査関係者への取材で分かった。ミニバイクで逃げる途中に転倒し、高校生に追いつかれて謝罪。かばんを返したが、通報されて再び逃走したという。高校生からの情報を踏まえ、兵庫県警捜査３課などは３１日にも窃盗容疑で男を逮捕する方針。

　西宮市甲子園一番町、無職村上雄一被告（３４）＝一部起訴済み。捜査関係者によると、４月９日午後４時１５分ごろ、西宮市上之町の路上で、女子高校生（１６）の自転車の前かごから、水筒などが入ったかばんを奪った疑いが持たれている。

　捜査関係者によると、村上被告はミニバイクで逃走したが、約１００メートル先の交差点で砂にタイヤをとられて転倒。追いついた女子高校生に「すみません」と謝り、かばんを返したという。

　その後、高校生が携帯電話で１１０番しようとすると、再び逃走。だが、高校生が同被告の顔とバイクのナンバーを覚えていたため、同被告が割り出されたという。

　村上被告は４月中旬、西宮市内の民家に侵入し、別の女子高校生の右腕を引っ張ったとして、住居侵入と暴行の罪で逮捕、起訴されている。http://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/0003042601.shtml