首都東京体感治安(16、17日単位・レベル)
〝福祉〟を食い物にするな
【治安解説】
大阪府警は、生活保護費を大阪市からだまし取ったとして、5月30日、生活困窮者支援団体幹部を名乗る3人を逮捕した。3人は共謀して昨年11月上旬ごろ、大阪市から生活保護を受けている容疑者の一人が「神戸市内に転居する」と装って、大阪市西淀川区保健福祉センター職員に「家賃の安いところに転居したいが、その費用を出してもらいたい」とうそを言い、2回にわたり、大阪市から礼金や引っ越し費用などとして保護費約36万円をだまし取った疑い。
ところが今度は、身体障害者に自治体が交付する障害者手帳を偽造し、身分証として使って携帯電話を入手する詐欺事件が福岡県などで相次いでいるという。
朝日新聞によると、だまし取った携帯電話は振り込め詐欺などの犯罪に悪用されているとみられ、警察は携帯電話会社に注意を呼びかけている。
またも、「福祉」が悪用されてしまった。生活弱者とか身体的弱者とか人間の弱い部分を悪用するなんて許せない犯罪である。
特に、携帯電話は振り込め詐欺の3種の神器と言われ、銀行口座と合わせて厳重な扱いが求められている。
なのに、今回は福岡市南区の大通り沿いにある携帯電話販売店に、足を引きずりながら男が来店。「2台、新規で契約したいんですけど」と「身体障害者手帳」と印字してある白い四つ折りの紙を店員に差し出したという。紙には「両上下肢の機能の著しい障害」と書かれており、顔写真ばかりか福岡市や同市南福祉事務所の印鑑が押してあった。
同じような障害者手帳で携帯電話を契約するケースが、同区の複数の店で計十数件もあったことを店員が知っていたため110番通報。事件が発覚した。
手帳を示されて、疑って扱えば「人権問題だ」と騒がれる危険性さえある。どうも、役所を含め日本人は「人権」に弱いようですね。犯罪予防のため時には毅然とした扱いも必要のようだ。
「日本列島振り込め詐欺」はhttp://policestory.cocolog-nifty.com/blog/cat20778300/index.html
首都東京体感治安は「レベル2(ブルー)」とする。