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2010年4月 8日 (木)

息子の死、時効で終わらせない 立教大生殺害から14年(8日)

 JR池袋駅(東京都豊島区)のホームで1996年、立教大4年の小林悟さん(当時21)=埼玉県春日部市=が男に突き倒されて死亡した事件は、11日で殺人罪の公訴時効まで残り1年となる。父親の邦三郎さん(64)は情報提供を求めるビラを20万枚以上配り続けてきた。殺人罪などの時効廃止を盛り込む刑事訴訟法改正案の審議が国会で始まるなか、父の思いは――。

 「人の死は平等のはずだ」

 邦三郎さんの思いの原点だ。悟さんの事件は傷害致死容疑で捜査が始まった。悟さんは暴行を受けた5日後、意識が戻らないまま息を引き取ったからだ。なぜ傷害致死なのか。池袋署は理由は説明してくれなかった。

 邦三郎さんは自宅に戻り、法学部生だった悟さんが使っていた六法全書を開いた。当時の傷害致死罪の時効は7年、殺人罪は15年。この差は何なのか。「悟の命は吹けば飛ぶようなものなのか」。悔しかった。

 悟さんは就職活動を始めたばかりだった。「人生は長い。留学も考えてみたらいい」。父親なりに助言した。「もし就職が決まらなかったらお願いしようかな」。そう答えていた息子の顔が思い浮かぶ。通勤電車の中、布団の中で一日の終わりを迎える時……。様々な場面で不意に涙がこみ上げた。

 だが、三回忌を境に邦三郎さんは変わった。図書館で判例を調べた。人を死なせても殺意がなければ殺人罪は適用されない。「犯人が逮捕され『殺してやろうと思った』と話したら殺人ではないか」

 傷害致死の時効が2年後に迫った2001年、56歳で長年勤めた銀行を早期退職。時効延長を求める運動に取り組んだ。池袋駅や東武線沿線などの駅で3万5千人の署名を集め、02年7月に個人として法務省に嘆願書を提出した。 時効の1カ月前の03年3月、警視庁は悟さんの事件を殺人容疑に切り替えた。「死の平等が認められた」。時効は8年延びたものの、捜査はいまだに犯人に迫れていない。2度目の時効が再び迫っている。

 改正刑訴法案が成立すれば、悟さんの事件も時効はなくなる。ただ、邦三郎さんはそれだけで犯人逮捕につながるとは思っていない。「捜査がどのような態勢で続けられるのか。解明できなかった責任はいつ、だれが取るのか。国民全体で議論が尽くされるべきだ」

 邦三郎さんは10日、JR池袋駅前でビラを配り、情報提供を訴える。(貞国聖子)

 ◇《JR池袋駅・立教大生殺害事件》 1996年4月11日午後11時半ごろ、JR池袋駅の山手線ホームで、立教大4年の小林悟さん(当時21)が男と口論になり、突き倒された。小林さんは頭を強打し、5日後に死亡した。男は20~30代の会社員風で身長170~180センチ。がっちりした体格で右の目尻に丸い傷が三つあるのが特徴だ。事件直後、山手線に乗って逃げ、日暮里駅で常磐線下り電車に乗り換えたとの情報もある。情報は池袋署(03・3986・0110)へ。

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