石川議員を逮捕 小沢氏の元私設秘書も 東京地検(16日)
小沢一郎・民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入を巡る事件で、東京地検特捜部は15日夜、小沢氏の元私設秘書で同会の事務担当者だった石川知裕・衆院議員(36)(民主・北海道11区)と、石川容疑者の後任の事務担当者だった池田光智・元私設秘書(32)を政治資金規正法違反(虚偽記入)容疑で逮捕した。
同会の元会計責任者で小沢氏の公設第1秘書・大久保隆規被告(48)(公判中)についても同法違反容疑で逮捕状を取り、出頭を求めている。事件は、政権与党を大きく揺るがす事態となった。
現職国会議員の逮捕は、2005年11月の西村真悟・民主党衆院議員(当時)以来。土地取引を担当した石川容疑者はこれまでの特捜部の任意の事情聴取に、「ミスだった」などと犯意を否認。罪証隠滅の恐れや心理状態にも不安な面があることなどから、特捜部は、事件の全容解明には逮捕して取り調べる必要があると判断。逮捕許諾請求の必要性がない、国会開会前のこの時期の逮捕に踏み切った。
発表などによると、石川容疑者は04年10月29日、東京都世田谷区の476平方メートルの土地を同会で購入した際、代金や手数料など計約3億5200万円を支払った。簿外で用意した現金4億円を同会の口座に入金し支払いに充てたが、同会の04年分の政治資金収支報告書の収入に4億円を記載せず、支出も約3億5200万円過少に記載した疑い。
池田容疑者は大久保被告と共謀して、土地代金を翌05年に支出したかのようにして05年分の収支報告書の支出総額に約3億5200万円を過大に記載し、07年には同会から4億円を支出したのに07年分の収支報告書に記載しなかった疑い。
一方、石川容疑者が04年10月、中堅ゼネコン「水谷建設」(三重県)側から、5000万円を受け取った疑いも浮上しており、特捜部は、ゼネコンの資金が土地取引に使われた可能性についても捜査している。
石川容疑者は大学在学中の1996年から05年7月まで小沢氏の私設秘書を務め、昨年8月の衆院選で、2期目の当選を果たした。
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