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2009年12月28日 (月)

日本列島振り込め詐欺(28日)

金の購入装う新手の詐欺 息子装い「業者口座に入金を」

Logo2_2  息子などを装った電話をかけて貴金属販売業者の口座に金(きん)の購入代金を振り込ませ、業者から金の現物を私書箱などに送らせてだまし取る事件が相次いでいる。新手の振り込め詐欺で、警察当局は、ほかの商品にも同じ手口で被害が広がるおそれがあるとして、注意を呼びかけている。

 東京都練馬区に住む70代の男性は11月、被害に遭った。警視庁捜査2課によると、手口はこうだ。息子を装った男が電話で、「金を買おうとしたが、代金を渡した人が使い込んでしまった。自分が支払わなくてはならない」と訴え、実在する貴金属販売業者の口座に代金を振り込むよう要求。男性は1回約170万円ずつ3回、計約510万円を振り込んだ。

 犯人側はこれと前後して、貴金属販売業者に「代理人が代金を振り込む」と電話し、金の購入を注文。業者は指定された私書箱に金を郵送した。1回あたりの振込額約170万円は金500グラムの代金。業者はそのうち2回分、計1キロの金を発送した。

 11月以降、都内で別の高齢の2人がそれぞれ約170万円ずつを振り込んだ。埼玉県でも同じ手口の事件が2件確認されている。東京の貴金属販売業者のほか、大阪府と兵庫県の業者が利用されたという。

 手口に共通しているのは「1回あたり500グラムの金」。犯罪収益移転防止法は、貴金属業者が200万円を超える取引をする場合、顧客の運転免許証などで本人確認を義務づけている。ある業者は「200万円以下の取引の場合、入金さえ確認されれば、電話注文だけで指定された所に金を送る」と話す。これまでは200万円を少し下回る金額で取引しており、警視庁などは、こうした制度を悪用したものとみている。

 また、私書箱は同法で利用者の本人確認などが義務づけられているが、励行しない私設私書箱業者もあり、振り込め詐欺にも悪用されている。

犯人側は手に入れた金を転売している可能性がある。金の価格は変動制で、現在1グラム3300~3500円。売る場合は運転免許証などを提示する必要があるが、都内のある質店主は「リサイクル店などでは本人確認せずに買い取るところもある」という。

 今回の被害の中には、被害者が電話で犯人に「銀行で振り込む時に振り込め詐欺ではないかと疑われないか。きちんと送金できるだろうか」と尋ね、犯人側が「金を買うと言えば大丈夫」と答えたケースもあった。捜査幹部は「従来の振り込め詐欺と違い、商品購入代金を振り込ませる形なので、被害者も金融機関側も警戒感が薄れるのではないか」と指摘する。

 貴金属販売業者などで構成する日本金地金流通協会は事件を受け、加盟店に文書で注意を呼びかけた。警察庁も全国の警察に警戒を指示した。 ◇ 金の価格は上昇が続いている。貴金属販売大手の田中貴金属工業(東京)によると、2000年11月に1グラム979円だった取引価格は、06年に2千円を突破。08年前半から3千円台で推移するなど約3倍に高騰した。

 預貯金や、国債・株式などの有価証券と違い、「実物資産」である金を保有すると、金利や配当はないが無価値になる危険性がなく、個人投資家が長期的な資産形成を狙って買う例も多い。

 

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