児童ポルノ公開の疑い、交換ソフト利用の10人書類送検(7日)
少女の裸の画像をファイル交換ソフトで公開したとして、愛知県警が同県春日井市の会社員の男(25)ら10人を児童買春・児童ポルノ禁止法違反(公然陳列)の疑いで10月末までに書類送検していたことがわかった。捜査関係者が明らかにした。被害少女は1人の女子中学生で、男らは別の人物が撮影してインターネット上に流出させた画像をソフトを使って次々に入手し、公開していたという。ソフトによる児童の被害は急増しており、県警は事態を深刻と判断。ほかにも画像を公開している人物がいるとみて、捜査を続けている。
特定のサーバーに画像を保存するホームページやネット掲示板とは違い、ファイル交換ソフトの場合、ソフトを導入した不特定多数のパソコンに連鎖的に画像が流出するため、回収は事実上不可能とされる。
捜査関係者によると、書類送検されたのは、全国の10~50代の男。いずれも世界有数の利用者がいる「Cabos(カボス)」と呼ばれるファイル交換ソフトを使い、日本人の中学生の少女を写した同じ画像をネット上から入手して自宅などのパソコンに保存。他人が閲覧できるように公開していた疑いがある。カボスは、1人がパソコン内の特定の場所に画像などのファイルを保存することで、ネットワークでつながる他のソフト利用者も入手、保存できる仕組みになっているという。
少年課が5月、児童ポルノの捜査にカボスを導入したところ、この少女の画像を多数の利用者が保存、公開しているのを確認。ネットへの接続履歴などから画像を入手していた人物を割り出す一方、少女の身元や撮影者を特定。撮影者は書類送検された10人とは別人で、画像は何らかの方法でネット上に流出し、カボスを通じて広まったという。
10人のうち3人は、すでに略式起訴され、罰金50万円の略式命令を受けたが、7人については刑事処分が出ていない。男らは互いに面識がなく、多くは調べに対して、「カボスは初心者でも扱いやすかった。みんながダウンロード(入手)しているので捕まらないと思った」と話しているという。
略式命令を受けた静岡県の会社員(37)の場合、約4年前に妻から「映画や音楽をダウンロードできるソフトがある」と頼まれ、カボスをパソコンに導入。児童ポルノやわいせつ画像を次々に入手して、パソコンに保存、公開していた。容疑になった少女の画像は今年2~3月ごろにカボスで入手したという。
ファイル交換ソフトは、画像や音楽などのファイルをネット経由で自由に送受信できるソフト。欲しいファイルを検索して、持ち主から入手できる。国内では「ウィニー」が代表的だが、音楽やゲームソフトの違法コピーが出回ったり、個人情報が流出したりする問題も相次いでいる。 http://www.asahi.com/national/update/1107/NGY200911060019_01.html
« 結婚詐欺女、知人男性と裏磐梯に旅行 遺体発見直後に(7日) | トップページ | 千葉大生殺害:サッシにこじ開けた跡 ベランダから侵入か(7日) »
「ネット犯罪」カテゴリの記事
- 衣料品「しまむら」ランサムウエアによるサイバー攻撃受けたか(10日)NHK(2022.05.10)
- “サイバー攻撃のリスク ウクライナ侵攻などで高まる” 政府(4日)NHK(2022.05.04)
- 去年のサイバー犯罪被害 日本人の7人に1人 被害額は320億円に(30日)NHK(2022.04.30)
- サイバー犯罪1万2千件 令和3年確定値、コロナ関連減(7日)産経(2022.04.07)
- 酒造メーカー「月桂冠」にサイバー攻撃 受注できない状態に(6日)NHK(2022.04.06)
« 結婚詐欺女、知人男性と裏磐梯に旅行 遺体発見直後に(7日) | トップページ | 千葉大生殺害:サッシにこじ開けた跡 ベランダから侵入か(7日) »
コメント