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2009年11月19日 (木)

国際犯罪:麻薬や爆薬原料密輸出など 目立つグローバル化(19日)

経済のグローバル化とともに、日本を舞台にして国内外の犯罪組織が連携する事件が目立っている。今夏には麻薬の原料となる無水酢酸が、パキスタン人によって日本と韓国から大量にアフガニスタンに密輸出されそうになった。警察庁は、90年代初頭の単発的な来日外国人犯罪とは性質が異なるとして、犯罪のグローバル化への警戒と取り締まりを強化するよう、全国の警察本部に指示した。【千代崎聖史】

 8月21日、成田国際空港で入国ゲートを通過しようとしたパキスタン国籍の中古車輸出会社社員の男(33)が愛知県警の捜査員に身柄を拘束された。2月に無水酢酸1.4トンを軽油用タンクに小分けし、名古屋港からアフガニスタンに無許可で輸出しようとしたとして、関税法違反容疑で指名手配されていた男だった。警察当局は国内に仲介者がいるとみて捜査を続けている。

 無水酢酸はモルヒネからヘロインを精製する際に必要となる化学物質。爆薬・TNTの原料としても知られる。韓国でも7月、イラン経由でアフガニスタンに密輸出されようとしていた4トンを韓国警察庁が国際刑事警察機構(ICPO)の協力で押収した。さらに同月、韓国北部の京畿道楊州の倉庫で反物に見せかけて密輸しようとしていた3トンを押収した。

 韓国警察庁が逮捕したパキスタン国籍の男(39)らは、日本などから無水酢酸を韓国に密輸入した後、イラン経由でアフガニスタンのカンダハルに密輸出を繰り返していたとみられる。

 カンダハルはイスラム原理主義勢力・タリバンの活動拠点。捜査関係者は「タリバンとの具体的な連携は未解明だが、無水酢酸への警戒の『穴』が狙われた可能性がある」とみている。

 国際麻薬統制委員会によると、08年はスロベニアやハンガリー、トルコなどで摘発が進んだ。水際での警戒強化を嫌った犯行グループが最近、日本や韓国など警戒の緩い国に目を向けた可能性があるとみられる。

 ◇国境を超える捜査対象

 捜査対象も国境を超えて広がっている。07年6月、東京・銀座の宝石店から2億円相当のティアラ(王冠形の髪飾り)を強奪したのは、欧州を拠点に宝飾品強盗を繰り返す「ピンクパンサー」のメンバーだった。神奈川県警が08年摘発した中国人グループによる振り込め詐欺事件では、日本の携帯電話が海外で使える国際ローミングサービスを悪用し、中国からかけられていた。

 一方で、日本人グループが外国人の偽装滞在を支援したり、犯行拠点や携帯電話などの犯行ツールを提供するケースも多く、警察幹部は「グローバル化は治安の新たな脅威。事件の背後にある支援ネットワークやインフラの解体を進めることが重要だ」としている。警察庁によると、来日した外国人犯罪の検挙件数はバブル経済崩壊後に増加。ピーク時の05年には4万7865件に達した。以降は減少傾向だが、08年も3万1252件で98年とほぼ同水準にある。

 最近は複数の人物が関与する共犯事件(刑法犯)の割合が増加しているのが特徴だ。08年は98年と比べ、単独犯事件が20ポイント下がって36.9%になったのに対し、3人組は3.2倍の21.5%と増加。4人組以上も26.3%に達するなど組織化が進んだ。 発生地域も東京都の検挙件数が下がる一方で、中部、近畿、中国地方が増加するなど、地方への広がりが顕著だ。http://mainichi.jp/select/jiken/news/20091119k0000e040081000c.htmlLogo_mainichi1_2

 

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