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2009年11月23日 (月)

覚せい剤密輸船、港に1年以上放置 船主は所在不明(23日)

昨年11月、北九州市の門司港で覚せい剤約300キロが押収された事件で密輸に使われた大型の貨物船「UNIVERSAL」(シエラレオネ船籍、1195トン)が、同港の岸壁に1年以上放置されたままになっている。覚せい剤の取引に関与した疑いがあるとみられている船主は所在不明で、港を管理する市港湾空港局は「前例のない事態」と困惑している。

 同船は中国を出発して08年11月10日、門司港の田野浦岸壁に入港した。翌11日に福岡県警と第7管区海上保安本部などの合同捜査本部が船内を捜索。覚せい剤を押収するとともに、インドネシア人船員全12人と受け取り側の日本人2人を逮捕した。

 船員らの供述から、中国・香港にいた船主にも密輸に関与した疑いが浮上。合同捜査本部は事情聴取も検討したが、行方がつかめなかった。このため船主に対する捜査は行き詰まり、貨物船は岸壁に係留されたままになっている。

 市によると、岸壁使用料は1日1万1500円。昨年11月18日分から未払いが続いており、滞納額は420万円を超えた。市は船の入港手続きを取り扱った海運代理店に請求しようとしたが、代理店には法的な支払い義務がないため断念した。差し押さえて転売しても、船としての価値はゼロに近く、全額回収の見込みはないという。

 市港湾空港局は「係留ロープが朽ちて切れそうだったので、危険を避けるため市費で替えた。本来、そんなことする義務もない」と話す。

 同局によると、今年9月には船主の関係者とみられる人物から「船を船主から買い取ってスクラップとして転売したい」と申し出があった。「その売買を機に滞納金の一部でも穴埋めできれば」とも考えているが、その人物と船主の関係も正確に把握できない上、「採算が合わない場合は引き取りをやめたい」という条件もついているという。

風雨にさらされた船体はさび始めており、このままでは自力航行はできないとみられる。船として出航するには海上人命安全(SOLAS)条約に基づく検査が必要で、修理費などが必要になる可能性がある。「鉄くず」とみなして引航していく場合も相当の費用がかかる。日本国内で鉄くずとして処理する場合は「輸入」となり、関税がかかる可能性があるという。

 市港湾空港局は「岸壁使用料の滞納よりも、岸壁が占拠されて使えないことの方が問題だ。法的な面を関係機関と協議中で、今年度中に解決策を示したい」と話している。(大畑滋生) Logo3_3 http://www.asahi.com/national/update/1121/SEB200911210008_01.html

 

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